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銀行融資は“返し切る”べき?実は「完済しない」ほうが有利な理由とは
はじめに:「借金=悪」ではない時代へ
ズバリ言います。
銀行融資は“返済しきらないほうがいい”場合もあるんです。
えっ?と驚かれた方も多いでしょう。でも、これ、実は銀行取引の本質を理解していれば納得の話。この記事では、元信用金庫マンの視点から、経営者の方々が知らないと損をする“融資と完済”の関係について、やさしく・わかりやすく解説していきます。
目次
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融資は「借りて返す」が正解…とは限らない?
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「完済=卒業」は誤解!?金融機関の本音とは
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銀行にとっての“お得意様”とはどういう存在?
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完済すると信用が“リセット”される理由
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経営者が知っておきたい“継続融資”の仕組み
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0円にせず「借り続ける」戦略とは?
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どのタイミングで新規扱いになるのか?
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実例:完済で損した社長の話
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対策:完済前に「相談」する習慣を
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まとめ:良い取引は“ゼロにしない”工夫から
1. 融資は「借りて返す」が正解…とは限らない?
多くの方が、こう教えられてきたはずです。
「借りたら、ちゃんと返しなさい」
はい、それは確かに正論。
でも、会社経営の視点で見ると「融資は返しきらず、次の借入にうまくつなげる」のがベターなケースが多いのです。
2. 「完済=卒業」は誤解!?金融機関の本音とは
銀行や信用金庫の本音はこうです:
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融資残高が0円になる=顧客が“卒業”してしまう
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利息や手数料収入が発生しない
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次の融資をするにも“新規扱い”になるリスク
つまり、銀行側としては「取引が終わってしまうこと」の方が都合が悪いのです。
3. 銀行にとっての“お得意様”とはどういう存在?
金融機関はサブスク型ビジネスのような構造になっています。
定期的に利息収入をもたらしてくれる“既存の融資先”が、お得意様というわけです。完済=契約終了、つまり毎月の“課金”がなくなる。
これが銀行にとってどれほど痛いか、ご想像いただけるでしょうか。
4. 完済すると信用が“リセット”される理由
一度融資を完済してしまうと、半年〜1年ほどすると信用情報上“融資実績が消える”扱いになり、新規申し込み時に再度書類・審査を一からやり直す必要が出てきます。
つまり「融資のハードルが上がる」んです。
5. 経営者が知っておきたい“継続融資”の仕組み
返済が進んできたら、次のような選択肢が取れます:
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一部返済後、再借入(リスケ含む)
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口座・契約を“寝かせて”おく(残高少額維持)
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条件変更により契約期間延長
これにより「融資口座を閉じずに済む」=“常連客”としての扱いを維持できます。
6. 0円にせず「借り続ける」戦略とは?
次のような運用が有効です:
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限度額の中で借入・返済を繰り返す
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一度関西しそうになったら“借り替え”で延命
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利息支払いに留めて、元金の完済をずらす
注意点としては、不要な借り入れを推奨しているわけではありません。
経営の安定性を見ながら、余裕をもって「借りやすい体質」を保つのがポイントです。
7. どのタイミングで新規扱いになるのか?
目安として、
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関西後3ヶ月以内:既存先扱い(比較的スムーズ)
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半年以上経過:新規扱いの可能性高まる
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1年以上空白:新規扱い確定+審査厳格化
といった傾向があります。早めの相談で回避できるケースも多いです。
8. 実例:関西で損した社長の話
ある飲食店経営者Aさんは、3年間コツコツ返済し、見事に完済。
「やった、借金ゼロだ!」と喜びましたが…半年後、新店舗の開業資金が必要に。
いざ申請したら、新規扱いで審査が厳しく、結果的に資金調達が遅れ、機会損失に。
9. 対策:関西前に「相談」する習慣を
完済直前に次のようなアクションを起こすだけで、取引の継続が可能です:
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金融機関担当者に「この後どうしたらいいですか?」と相談
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今後の資金計画や追加投資の構想を共有
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継続融資や借り換えの可能性を探る
10. まとめ:良い取引は“ゼロにしない”工夫から
返済は大切です。
でも「全部返して終わり」より、「取引をつなげる」ことも、もっと大事。
関西の直前には必ず相談し、借りやすい状況を維持しておきましょう。
経営はマラソン。資金繰りの“呼吸”を止めないことが、継続経営の鍵です。
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