
【創業融資】よくある5つの勘違い。ネットやウワサにだまされないために
こんにちは。起業コンサルタントの中野裕哲です。
創業融資を検討している方からの相談を受ける中で、「ネットに書いてあったんですけど…」「知人がこう言ってました」という話をよく耳にします。でも、それらの情報、じつは思い込みや誤解に基づいた“勘違い”が少なくないのです。
そこで今回は、創業融資の現場でよく見かける「ありがちな勘違い」を5つ、ズバリご紹介いたします!
① プロに事業計画書を丸投げすればOK?
事業計画書は確かに大事。でも、プロに任せれば完璧というのは大きな誤解です。
たとえば、完璧な数字や美しいレイアウトの計画書を提出しても、金融機関の面談で「本当にあなたが作ったの?」と聞かれたらどうしますか?
融資担当者は、「本人の言葉」で語れるか、「本当に理解しているか」を見ています。プロに丸投げでは、魂のこもっていない“借り物の計画”になってしまいます。自分で作り込み、必要に応じて専門家のアドバイスを受ける形がベストです。
② 売上予測は3パターン?それって必要?
“楽観・普通・悲観”の3パターンを出すという方法もありますが、金融機関にとって重要なのは、「じゃあ実際どうなるの?」という一点。
結論としては、「根拠のあるリアルな1本の数字」を提示することが大切です。無理のない達成可能な数値で、その裏付け(市場調査・契約予定など)をきちんと説明できるかどうか。これが信頼につながります。
③ 借りられるだけ借りた方がいい?
これもよく聞く誤解。「借りられるだけ借りたい」と言ってしまうと、「計画性がない」と見られてしまいます。
業種や自己資金によって必要資金の金額は大きく異なります。大事なのは、「なぜその金額が必要なのか」を明確に説明できること。設備投資、運転資金、手元資金の余裕…そのバランスを丁寧に組み立てる必要があります。
④ 担当者ガチャに当たるかどうかで決まる?
確かに、担当者に“当たり外れ”があるのは事実です。ただ、それが全てではありません。
融資は担当者一人の判断ではなく、支店長や審査部門など複数の目で審査されます。さらに、相手も人間。「感じのいい会社」「話が通じる人」には、自然と応援したくなるもの。
まずは「この人なら大丈夫」と思ってもらえるよう、自分自身の準備をしっかり整えていきましょう。
⑤ 法人化すれば“創業”扱いになる?
これも実務上、非常に重要なポイント。たとえば、個人事業で長年やっていた事業を法人化しただけでは、「新規創業」とは見なされません。
創業融資の対象となるのは、あくまで「新しく始める事業」。既存の延長線上であれば、「既存事業の法人化」と見なされることもあります。融資制度の種類によって、条件や優遇も異なるので要注意です。
最後に:創業融資が“すべて”ではない
誤解されがちですが、「創業融資=最強の資金調達手段」ではありません。他にも補助金、助成金、民間融資、クラウドファンディングなど、目的やタイミングに応じた選択肢があります。
大切なのは、自分の事業に合った方法を選ぶこと。そのためにも、一度、信頼できる専門家に相談してみるのがオススメです。
いかがでしたか?
こうした「よくある勘違い」をクリアにしておくことが、スムーズな融資の第一歩です。
「自分のケースではどうなんだろう?」と思った方は、ぜひお気軽に無料相談をご活用くださいね。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。