
1年後に起業したいあなたへ!「ニーズ」の見つけ方・掘り下げ方完全ガイド
はじめに
こんにちは!起業コンサルタント(R)、税理士・行政書士・FPの中野裕哲です。
今回は、起業準備中の方が必ず通るテーマ「ニーズ」について、30代男性会社員のあなたに向けて、丁寧に・実践的に・わかりやすく解説いたします。
「自分のアイデアにニーズって本当にあるのかな?」「お客さんの本音ってどう調べるの?」そんな不安、ありませんか?
ズバリ言います。ニーズを見誤ると、起業は高確率で失敗します。
逆に、ニーズを正しく把握し、応えるビジネスモデルを作れれば、未経験でも、小資本でも、成功する可能性は一気に高まります!
それでは早速、“売れる起業”に必要な「ニーズの見つけ方」を一緒に見ていきましょう!
「ニーズ」ってそもそも何?
ニーズ=お客様の「困っていること」「欲しいこと」
起業でいう「ニーズ」とは、お客様が日々感じている「不便」「不満」「もっとこうだったらいいのに」という願望や課題のことです。
売れるビジネスは、例外なくこのニーズに対して的確な「解決策」を提供しています。
たとえば:
- 「家事が忙しくてごはん作れない」→宅配弁当ニーズ
- 「職場に理解者がいない」→コーチング・メンタルサポート
- 「自分でサイトを作れない」→ホームページ作成代行
「ウォンツ」との違いは?
- ニーズ:本質的な「必要性」
- ウォンツ:商品・サービスという「具体的な欲望」
例) 「英語を話せるようになりたい」(ニーズ) →「1日10分でOKのアプリが欲しい」(ウォンツ)
このように、ニーズを深掘りし、そこに合ったウォンツ(商品)を設計することが成功のカギになります。
起業前にやるべき「ニーズ発掘」5ステップ
STEP1:ターゲットを決める
あなたの理想のお客様は誰ですか?
- 年齢・性別
- 職業・年収
- ライフスタイル・価値観
ここを具体的に設定することで、その人の悩みにフォーカスしやすくなります。
STEP2:「悩みメモ」を書き出す
思いつく限り、お客様が抱えていそうな「困りごと・面倒・不安」を箇条書きにします。
例)30代子育てママの場合:
- 「夜泣きで寝られない」
- 「自分の時間がない」
- 「美容にお金をかけられない」
STEP3:実際に聞いてみる(インタビュー・SNS)
実在の人物に悩みをヒアリングしたり、SNSで質問してみましょう。
「あなたが日常で困ってることって何ですか?」と聞くだけでOK!
ポイントは**“解決策を提示しない”こと。**聞き役に徹して、生の声を引き出すことが大切です。
STEP4:「本当のニーズ」に変換する
表面的な答えの奥にある“本質のニーズ”を考えるクセをつけましょう。
例) 「ダイエットしたい」→本当は「自信を持って人前に立ちたい」 「副業したい」→本当は「会社に依存せず生きたい」
STEP5:ニーズに応えるサービス設計をする
ニーズを満たす商品・サービスを企画します。
- 時間をかけずに
- 費用を抑えて
- 精神的な負担もなく
こうしたポイントを意識すると、より「刺さる商品」になります。
失敗例に学ぶ!ニーズを外すとどうなるか?
- 「自分がやりたいこと」だけを追求した → 誰も欲しがらなかった
- 「便利だと思った」サービス → そもそも困ってる人がいなかった
- 「他と差別化した」つもり → 本質的なニーズとズレていた
起業は「自己実現」でもありますが、ビジネスである以上、まず“相手ありき”です。
よくある質問(FAQ)
Q. ニーズが本当にあるか自信がありません。
A. 完全な確信はなくても大丈夫!小さく試す(テストマーケティング)ことで、反応を見ながら調整していくのが成功への近道です。
Q. 自分が悩んだ経験がない分野でも起業できますか?
A. 可能です。その場合は「徹底的な顧客インタビュー」でリアルなニーズを理解することが大切。自分の経験に頼らず、相手に寄り添う姿勢が成功要素です。
Q. 競合が多くてもニーズがあるってことですか?
A. そうです。競合が多い=ニーズが強いサイン。ただし、提供方法(価格・サービス設計・接客)で差別化できるかがカギになります。
まとめ:ニーズを制する者が起業を制す!
1年後の起業に向けて、今からできる最大の準備が「ニーズの研究」です。
ズバリ言います。商品を考える前に、ニーズを掘れ!
この準備こそが、起業後のあなたを救い、事業の基盤になります。
- お客様が何に困っているのか?
- なぜそれに困っているのか?
- どんな解決を求めているのか?
これらを1つひとつ拾い上げていく作業は、地味ですが、最強のビジネス戦略になります。
ぜひ、この記事を参考に、自分なりの「ニーズ発見ノート」を作ってみてくださいね!
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。