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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
借り換えで資金繰りを改善!経営者が知っておくべき融資の新常識
はじめに
こんにちは。税理士・行政書士・中小企業診断士の中野裕哲です。
経営者の皆さんからよく相談をいただくテーマの一つが「借り換え」です。
「借り換えってそもそも何?」「借りてるお金を変えるってどういうこと?」「返済額は減るの?」など、最初はピンとこない方が多いのではないでしょうか。
実は、この借り換えを上手に活用することで、返済負担を減らしながら新しい資金を確保することができるのです。今回は動画で解説した内容を整理し、分かりやすくお伝えしていきます。動画ではより具体的なシミュレーションや制度の使い方についても解説していますので、ぜひご覧ください。
借り換えとは何か?
借り換えとは、既存の借入を新しい融資にまとめ直すことです。
例えば、すでに100万円の借入残高がある状態で、新たに500万円の融資を受けるとします。
その際に金融機関から「じゃあ既存の100万円は今回の融資で返済しちゃいましょう。その上で新たに契約しますね」と提案されるのが借り換えです。
結果的に、
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新しい融資総額:500万円
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既存借入返済:100万円
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手元に残る資金(真水):400万円
となり、新たな資金を確保しつつ、借入が一本化されるのです。
借り換えのメリット
1. 返済額を減らせる
たとえば、
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既存借入:600万円/返済期間5年/月10万円の返済
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借り換え後:500万円/返済期間7年/月6万円の返済
このように返済期間を延ばすことで、毎月の返済額を大幅に減らすことが可能です。
「借入が増えているのに返済額が減る」という一見不思議な仕組みですが、これは返済条件をリセットできる借り換えならではの特徴です。
2. 金利を下げられる可能性がある
借り換え時に、より有利な融資制度を使えれば金利も下がります。
例えば、
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既存借入の金利:2%(月利息約1万円)
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借り換え後の金利:1%(月利息約4,000円)
このように金利が半分になれば、返済負担はさらに軽減されます。
3. 新しい資金を確保できる
既存借入の残高を清算しても、新たにまとまった資金が手元に残ります。
「返済額は減るのに資金も増える」というのは、事業拡大や新規投資を考える経営者にとって非常に大きなメリットです。
借り換えができる人・できない人
借り換えができる可能性が高い人
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これまでの返済実績をきちんと積み重ねている
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金融機関と良好な関係を築いている
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新しい資金需要が明確にある
金融機関は「しっかり返済してきた実績」を重視します。「この人は安心して貸せる」と判断されるからこそ、借り換えの提案も受けやすいのです。
借り換えが難しい人
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返済が滞っている
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決算内容が悪化している
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借入目的が不明確
こうした場合には借り換えの提案は難しいですが、相談してみることで思わぬ選択肢が開けるケースもあります。
借り換えの具体的なシミュレーション
ケース例
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既存借入:600万円(残高100万円)/金利2%/返済期間5年/月返済10万円
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借り換え:新規500万円融資/返済期間7年/金利1%
➡ 真水で400万円を新たに確保でき、月返済額は約6万円に減少。
さらに金利負担も軽くなるため、キャッシュフローが大幅に改善します。
借り換え+元金据置きという選択肢
借り換えの契約を新たに結ぶ際、条件によっては「元金据置き(最初の1年間は利息だけの支払い)」を付けることも可能です。
この場合、
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返済開始直後の負担をほぼゼロにできる
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資金繰りが厳しい時期を乗り越えやすい
といったメリットがあり、新規事業投資や人員拡大の直後などに効果的です。
借り換えを検討すべきタイミング
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返済負担が重くなってきたとき
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新しい資金需要が発生したとき
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金利が下がっているとき
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金融機関から提案を受けたとき
特に「返済は続けているが手元資金が不足している」という経営者にとって、借り換えは資金繰り改善の切り札となり得ます。
まとめ
借り換えは、単に「借りているお金を新しい契約に置き換える」だけではありません。
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返済額を減らす
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金利を下げる
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新しい資金を確保する
という三拍子揃ったメリットがあります。
しっかりと返済実績を積み重ねてきた経営者だからこそ使える制度であり、資金繰り改善に大きな効果を発揮します。
動画ではさらに、実際の借り換え提案の流れや銀行との交渉のポイントについても詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
フリーダイヤル tel:0120-335-523