
起業家必見!立地選びの極意──「最寄り品・買い回り品・専門品」で決める店舗戦略
はじめに:なぜ立地は“商品”から考えるべきか?
起業家が店舗やオフィスを構えるとき、
「駅からの距離は?」「何階がいい?」「周囲の店は?」といった要素ばかりに目が行きがちです。
しかし、その前に考えるべき“最優先ポイント”があります。
それは──自分が扱う商品の性質です。
この記事では、立地選定の出発点となる「最寄り品・買い回り品・専門品」の分類と、それぞれに合った立地戦略を解説します。
商品は3つに分けられる
世の中の商品やサービスは、大きく分けて次の3タイプに分類できます。
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最寄り品(Convenience Goods)
頻繁に、特別な努力をせずに買うもの。
例:自販機の飲料、日用雑貨。
→ 「近くで買えること」が最優先。立地は便利さ重視。 -
買い回り品(Shopping Goods)
品質や価格、スタイルを比較して購入するもの。
例:家電、家具、衣料品。
→ 複数店舗を比較できる立地(繁華街・ターミナル駅周辺)が有利。 -
専門品(Specialty Goods)
特別な努力をしてでも入手したいもの。
例:骨董品、限定コレクターグッズ、特定ブランドの製品。
→ 立地条件より「知ってもらうこと」が重要。
最寄り品の立地戦略
最寄り品は、喉が渇いたらすぐ買うジュースのように、「近くにある」が最大の価値です。
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消費者はわざわざ遠くまで買いに行かない
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立地は生活動線の中にあることが重要
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駅ナカ、スーパー前、住宅街入口などが理想
ポイント:立地で勝負。広告や情報発信よりも「近くにある便利さ」が最大の武器。
買い回り品の立地戦略
買い回り品は、消費者が複数店舗を回って比較します。
そのため「選べる場所」に出店するのが基本です。
例:池袋にビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラが揃っている家電量販店エリア。
消費者は同じ街で複数の店を回り、一番納得できる商品を選びます。
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駅から近いターミナルエリアが有利
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家賃が高くてもアクセス性を優先
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「あの街に行けば揃っている」という印象が重要
ポイント:比較対象が近くにある方が、むしろ集客力が高まる。
専門品の立地戦略
専門品は、熱心なファンやマニアが、距離や手間をいとわず買いに来ます。
例:
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大谷翔平選手のサイン入りユニフォーム
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広島カープ監督の限定グッズ
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飛行機模型や航空グッズ
こうした商品は、阿佐ヶ谷の奥まった店舗でも、情報が届けば全国から客が来ます。
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立地条件よりも告知・情報発信が命
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雑誌・専門サイト・SNSで認知を広げる
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高額・希少品でもOK
ポイント:「知ってもらう仕組み」があれば、駅近や路面店でなくても成立する。
立地を決める前にやるべきこと
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商品分類を明確にする
自分の商品は最寄り品・買い回り品・専門品のどれか? -
顧客行動をシミュレーション
その商品を買うとき、顧客はどんな行動をとるか? -
立地とコストのバランスを取る
高い家賃を払っても回収できるのか?
立地より情報発信に予算を回した方が良いのか?
まとめ
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最寄り品は「近さ」が命
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買い回り品は「比較しやすい場所」が命
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専門品は「知ってもらうこと」が命
立地は感覚や好みで決めるものではなく、商品性から逆算するものです。
この順番を守れば、無駄な投資を避け、売上につながる立地戦略を描くことができます。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
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