
【創業融資】未経験業種への挑戦はハードルが高い?について解説をしていきます。
創業融資における未経験業種とは、例えるならば今まで建設業で働いてきた人が飲食店を開業するといったようなことです。転職と違い独立開業となると、きちんと事業を運営していけるのかどうかが最大の鍵となります。未経験業種での開業を計画していて創業融資を検討している方は必見です。
●なぜ、未経験業種へ挑戦する際の融資審査が厳しいのか。
金融機関の融資審査は過去を基にして審査を行います。
今まで10年間飲食店で働いてきたAさんが開業する飲食店と、10年間システム関係の営業をしてきたBさんが開業する飲食店は、どちらの方が繁盛する事が想像できるでしょうか?
一般的に考えればAさんが開業する飲食店の方が繁盛しそうだなと思います。当然飲食店は味だけでなく、接客・オペレーション・仕入れ・仕込み・運営方法・雇用など総合的に関与していかなくてはなりません。やはりここの部分については自身が経験してこないと実際に行うことは容易ではありません。一方で、Bさんが開業する飲食店も繁盛する可能性は秘めていますが、オペレーション全般に不安があり、飲食店経験が無いため長い目で見た時に継続性があるかどうか不安視されます。極端な話をすると、サッカー選手が野球選手へ転身すると同じです。
●未経験を補うためにはなにが必要か
未経験を補うためには、自分以外にその業界に精通した人間と共同で事業を行うか、開業資金を潤沢に準備をし金融機関にこのくらいの資産を用意しているから大丈夫だと思わせるしかありません。
金融機関の目線から見ると、いくら素晴らしい計画でも、実際にやったことがないのだからいきなり大きな融資をするのは危険だと思います。
●では、どうすれば良いか
前述したように未経験では希望通りの融資を受けるためには超えなければならない部分が多いです。
その場合は、大きく投資ができないのであれば小さく始めていくしかありません。小さくしなければいけないのかとマイナスに捉える方もいますが、実は小さく始めて実績を積み重ねていった方が将来的には金融機関からの信用を勝ち取ることもできます。金融機関は何よりも実績を大事にします。
・小さく始めて実績が出てきたから融資を受けて拡大したい
・大きく始めたけど思うようにいかず追加で融資を受けたい
どちらの方が融資を受けやすいかはわかりますね。
いかがでしょうか。未経験業種で大きく始めるにあたっての金融機関の考え方がわかったのではないでしょうか。未経験だからダメではなく、方法次第では融資を受けることは可能です。もしもわからなければ、V-Spiritsの無料相談を活用してみてください。各種専門家が60分の面談を行い解決いたします。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。