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銀行員のホンネ!社長の高級車は融資にどう影響するのか?
こんにちは、中小企業や起業家のみなさんを日々サポートしている中野です。
今日は、元信用金庫の法人営業を経験し、数多くの経営者とお付き合いをしてきた「コミネさん」との対談をもとに、銀行員は社長が高級車に乗っているのをどう見ているのか?というテーマをわかりやすくまとめました。
一見すると「ただの雑談かな?」と思えるテーマですが、実は銀行融資の現場に直結する大事なポイントなんです。
この記事を読むと、銀行員の“心の声”がわかり、融資を受けやすくするために経営者としてどんな姿勢を見せるべきかが見えてきます。
高級車に乗る社長を銀行員はどう見るのか?
若手銀行員の素直な気持ち
まず人間としての気持ちから言えば…「すげぇな!」という憧れです。
20代の若手銀行員からすれば、社長がベンツやワーゲンに乗っているのを見たら「かっこいい」「自分もいつかああなりたい」と思うのは自然なことです。
銀行員としての冷静な視点
しかし同時に、融資担当の銀行員としては必ず次のように考えます。
「この車は業績に見合っているのか?」
「会社のお金でリースしているのか?それとも社長の個人資産なのか?」
つまり、車そのものが問題なのではなく、会社の財務状況とバランスが取れているかどうかが重要視されます。
業績好調な会社であれば「まあ問題ないですね」となることが多いですが、赤字ギリギリで「資金が足りない、貸してくれ」と言いながら高級車に乗っていたら…銀行員としては首をかしげるわけです。
銀行員の目線は「財務と支出のバランス」
社長が高級車に乗っていること自体は悪いことではありません。
ただし、銀行員は必ず「会社の収益」と「支出の内容」を照らし合わせます。
- 黒字経営で安定している → 高級車でも納得されやすい
- 赤字ギリギリで資金繰りが苦しい → 「その車売ったら?」と思われがち
特に融資をお願いする立場であれば、銀行員の目には「その支出、本当に妥当ですか?」と見られてしまいます。
経営者にとって車は見栄やステータスでもありますが、銀行員からすると「返済能力を測る材料」にもなってしまうのです。
「社長の個人資産の車」ならどう見える?
では、もし社長が個人のお金で高級車を所有している場合はどうでしょうか?
この場合でも見方はいろいろです。
例えばIT企業の社長が商用バンに乗っていても、ビジネス上のメリットは少ないでしょう。逆に建設業の社長なら「営業上、見栄えが必要」と判断されることもあります。
さらに、「個人資産を会社に貸して使用料を取っている」ような場合には、逆に銀行員からは不自然に見えることもあります。
つまり、「個人で持っているから安心」とは必ずしも言えないのです。
実際のエピソード:フォルクスワーゲンの営業車
コミネさんの経験談として、こんなケースがありました。
ある建設業の社長が「車を買いたい」と相談してきたときのこと。希望したのはフォルクスワーゲンの車で、価格は300〜500万円程度。
銀行としては「設備投資」という扱いで融資が可能なのですが、保証協会からは「営業車でフォルクスワーゲンは必要ですか?」と指摘が入ったそうです。
ここで大事なのは、社長が「うちの業界は営業に出向くときに見栄が必要なんです。安い車だと足元を見られる」と説明したこと。
結果的に融資が認められたわけですが、用途や業界特性をしっかり説明できるかどうかが鍵だということがよくわかる事例です。
銀行員を味方につけるコツ
ここまでお話してきた通り、銀行員は「業績とのバランス」を何より重視します。
では、どうすれば銀行員に「安心できる社長だ」と思ってもらえるのでしょうか?
① 経営状況と支出に整合性を持たせる
赤字で苦しいのに高級車に乗るのは逆効果。
「業績に見合った支出をしている」と見られるように意識しましょう。
② 融資の用途を明確に説明できるようにする
「営業に必要だから」「業界特性として信用に関わるから」など、理由を数字や実例を交えて伝えることが大切です。
③ 銀行担当者と普段から信頼関係を築く
日頃から「うちの会社はこんな状況です」とオープンに話しておけば、いざというときに銀行員が力になってくれます。
まとめ:社長の姿勢が融資を左右する
高級車に乗ること自体は悪くありません。
しかし、融資担当者は必ず「その支出が会社の状況に合っているか?」を見ています。
つまり、車=信用のバロメーターにもなりうるのです。
「銀行員を味方につけたい」のであれば、見た目よりもまず財務の健全性と説明力を整えることが重要です。
その上で、「なぜこの車が必要なのか」をきちんと語れる社長であれば、銀行員も納得し、信頼関係を深めることができます。
今回の対談動画では、さらにリアルな体験談や銀行員のホンネが語られています。
ぜひ動画本編もチェックしてみてください!
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