
Facebook(フェイスブック)のメリット・デメリットってなに?
〜ビジネスに使えるSNS、その“リアルな活かし方”をやさしく解説〜
「フェイスブックって、もう時代遅れじゃないですか?」
「InstagramやX(旧Twitter)に比べて、効果が薄いように感じます…」
そんな声を相談の場で聞くことがあります。でもズバリ言いますと、Facebookにはほかにない強みがあるのです。ただし、メリットばかりでなく注意点もあるのは事実。正しく理解したうえで取り組むことが大切です。
今回は、Facebookのメリットとデメリットを、起業家・個人事業主のみなさまに向けて、じっくりお伝えしていきますね。
【メリット①】年齢層が幅広く“生活に根ざしている”
Facebookの特徴は、利用者の年齢層が比較的幅広く、40代以上のユーザーが根強い点です。親戚や同級生とつながる生活の中で馴染みやすく、リアルなつながりを軸にした情報の浸透が期待できます。
たとえば地域密着型のサービスや、士業・コンサル業など、信頼を重視する業種では、Facebookは親近感と安心感をつなげる大切な場所となります。
【メリット②】長文でも読まれる“見られる下地がある”
Facebookでは、投稿が比較的じっくり読まれやすい傾向があります。特に、ニュースや情報を共有する場として、文章で丁寧に伝えたい内容に向いています。
「想い」や「背景ストーリー」、専門知識をしっかり伝えたい場合、Facebookは非常に適したプラットフォームと言えます。
【メリット③】コミュニティ(グループ)機能が強力
Facebookには、ビジネス関連のコミュニティや業界内のグループが充実している点も見逃せません。自分が運営することもできますし、参加することで情報収集や交流、ファンづくりが行えます。
信頼関係をベースにした集客やコラボレーションの道筋が作りやすいのが魅力です。
【メリット④】なじみのある“実名文化”が安心感を生む
SNS特有の匿名性が少ないぶん、投稿の責任感や信頼感が高まります。実名・顔出しを前提とする文化は、「プロの発信」としての説得力や安心感を与えることにつながります。
【メリット⑤】広告を活用すると高い精度でターゲティングできる
ビジネスアカウントに切り替えれば、Facebook広告(およびInstagram広告)への展開も可能になります。興味関心・年齢・地域など、緻密にターゲットを設定できるため、少ない予算でも効率的な運用が可能です。
では、デメリットも押さえておきましょう。
【デメリット①】投稿内容が“家族や友人向け”になりがち
日々の投稿が、家族や友人へのお知らせの延長になってしまうと、ビジネス向けとしての訴求力が薄れてしまうことがあります。投稿の内容や言葉遣いが読者層に合っているか、見直す視点も必要です。
【デメリット②】拡散性が他SNSに比べて低い
Facebook投稿には「リツイート」のようなリポスト文化が根付いていないため、拡散力は控えめです。投稿をフォロワー以外に広めたい場合は、シェアしてくれる動線や人とのつながりづくりが重要になります。
【デメリット③】運用に手間がかかることも
投稿に対して反応があると嬉しい一方で、コメント返信やグループ運用など、コミュニケーションに手間がかかることもあります。特に「交流が得意でない」「フットワークが重くなりがち」という方には負担になりかねません。
【デメリット④】若年層のリーチには弱い傾向も
若い世代、特に10代〜30代前半にはFacebook離れが進んでおり、ターゲットが若年中心のビジネスには、InstagramやTikTokのほうが効果的なこともあります。
Facebookをうまく使うためのポイント
いくつかご紹介いたしますね:
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ターゲット層を明確にする:家族・地元・地域を大事にする方にはとくに向いています。
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投稿テーマのバランスを整える:「専門知識+日常紹介」のように、読者が親しみやすく信頼できる配信を心がけましょう。
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コミュニティを活用する:グループ参加や立ち上げで交流の場をつくり、ファン層の土台を育てましょう。
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広告は必要に応じて補完戦略に:精度の高いターゲティングを用いた広告で、新しい読者にアプローチしましょう。
最後に:Facebookは“大人の信頼を育てるSNS”
もし今、「地元密着で小さな相談にも応えたい」「じっくり想いを伝えたい」という想いがあるなら、Facebookはとても有効な“信頼づくりの場”になります。
もちろん、主力をInstagramやDMにする場合でも、サブの存在として“安心して読める場所”としてFacebookを併用するのもおすすめです。
あなたの想いが、誰かの「いいね」につながりますように。応援しています!
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。