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中小企業の「バリューチェーン」活用術──ポーター理論を今の時代に置き換える方法
はじめに:バリューチェーンって何?
「バリューチェーン」という言葉、ビジネス本やコンサルの話でよく耳にするけど、実際は「なんとなく分かった気になっている」人も多いはず。
もともとはマイケル・ポーターが提唱した、企業活動を分解して付加価値を分析するフレームワークです。
しかしこれは1980〜90年代、大企業・製造業を前提にしたモデル。
現代の中小企業やサービス業に、そのまま当てはめてもピンとこないことが多いんです。
そこで今回は、この理論を中小企業目線に置き換えた活用法をご紹介します。
バリューチェーンの基本構造
ポーターのバリューチェーンは、大きく分けて主活動と支援活動の2つ。
主活動(フロント業務)
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調達(資材・原材料の入手)
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製造・加工
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物流
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販売・マーケティング
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アフターサービス
支援活動(バックオフィス業務)
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全般管理(経営管理、インフラ)
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人事労務
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技術開発
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調達支援
大企業ならこれらが部門ごとに整備され、流れるように業務が進みます。
しかし中小企業の場合、この流れのどこかに“詰まり”が起こると、全体の業績に直結します。
中小企業版バリューチェーンの見方
1. ボトルネックを見つける
中小企業は人的資源が限られているため、1人の遅れや不得手が全体の遅れになることが珍しくありません。
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販売は順調だが製造が追いつかない
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受注はあるのに事務処理が遅く納品が遅れる
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マーケティングが弱く売上が頭打ちになる
こうした「流れを止めるポイント」を明確にすることが、改善の第一歩です。
2. 部門間の“壁”を壊す
小規模組織で致命的なのはセクショナリズム(縦割り意識)。
「それは私の仕事じゃない」と部門が閉じると、チェーンの一部が切れてしまいます。
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忙しい部門を他の部門が手伝う文化
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社長が人員を横断的に配置する
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一時的な兼任を柔軟に行う
この柔軟性こそ、中小企業の強みです。
3. 外部リソースを支援活動に組み込む
支援活動は、必ずしも自社の社員が担う必要はありません。
税理士、社労士、ITコンサルなど外部専門家が入ることで、主活動全体の効率が大きく変わります。
注意すべきは「誰でも同じではない」ということ。
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提案力があるか
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自社に関心を持ってくれるか
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得意分野がマッチしているか
価格だけで選ばず、「チェーンの流れを支える存在」として評価しましょう。
バリューチェーン分析の進め方(中小企業向け)
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業務を細分化(主活動・支援活動に分ける)
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現状フローを可視化(どこで遅れや不具合が起きているか)
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ボトルネックの特定(人的・技術的・情報的な不足)
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対応策を検討
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内部の人員配置変更
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業務改善
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外部委託
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改善効果を検証(数値・顧客満足度)
まとめ
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バリューチェーンは「業務を因数分解」して付加価値を高めるフレームワーク
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中小企業では人的資源の不足と部門間の壁が最大の課題
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外部専門家を支援活動に組み込み、全体最適を図ることが重要
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大企業モデルをそのまま使わず、自社規模と業種に置き換えて考える
バリューチェーンは難しそうに見えますが、本質は「全体の流れを見て、どこを直せば価値が高まるか」を考えることです。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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