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是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
飲食店の新しい資金繰り事情 ― キャッシュレス時代の盲点と対策
はじめに
こんにちは。税理士・行政書士・中小企業診断士の中野裕哲です。
「飲食店は現金商売だから資金繰りに困らない」――そう思っている方、まだ多いのではないでしょうか?
確かに一昔前までは、飲食店の売上はその日のうちに現金として手元に入りました。しかし、キャッシュレス決済が普及した今、資金繰りの常識は大きく変わっています。
QR決済、電子マネー、クレジットカード…。お客様にとっては便利ですが、飲食店側にとっては資金の流れが大きく変化しました。
今回は、動画の内容をもとに「飲食店の資金繰りにおける3つの盲点」とその対策をわかりやすくまとめました。この記事を読めば、動画がさらに理解しやすくなり、思わず見たくなるはずです。
飲食店の資金繰りが変わった理由
かつての飲食店:現金商売の強み
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お客様が現金で支払う → その日のうちに売上が現金として手元に入る。
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仕入れや人件費の支払いにも即対応できる。
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銀行も「飲食業は資金繰りに困らない」という認識を持っていた。
今の飲食店:キャッシュレス決済の普及
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QRコード決済(PayPayなど)、電子マネー(Suicaなど)、クレジットカード決済が主流化。
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お客様は便利だが、お店にお金が入るタイミングが遅れるという新たな課題が発生。
資金繰りの盲点 ― 3つの落とし穴
1. キャッシュレス決済は即日入金されない
現金払いならその場でお金が入りますが、キャッシュレスは違います。
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売上はすぐに口座に反映されない。
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ほとんどの場合「後払い」形式。
→ 手元資金が枯渇するリスクが出てきます。
2. 入金サイクルは最長2ヶ月遅れることも
決済手段によって入金サイクルは大きく異なります。
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PayPayの一部方式:月末締め → 翌月末払い
→ 月初に決済された売上は、実際に入金されるまで2ヶ月近くかかる。 -
クレジットカード:業者や契約によっては30~60日後の入金。
→ 日々仕入れが発生する飲食店にとっては大きな負担です。
3. ITツール連携で入金タイミングは短縮可能
最近は、POSレジやITツールを導入することで、
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翌営業日入金
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数日以内の入金
といったサービスも登場しています。
→ ツールの選び方次第で資金繰りを改善できる可能性があります。
資金繰りを安定させるための実践的対策
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入金サイクルを把握する
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各キャッシュレス業者の入金タイミングを確認。
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売上の何割が即日現金、何割がキャッシュレスかを整理。
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手元資金の余裕を持つ
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2ヶ月先の入金を見越して運転資金を確保。
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信用保証協会付き融資や運転資金の短期借入を活用するのも有効。
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ITツールを活用する
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入金が早い決済手段を選ぶ。
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POSレジやクラウド会計との連携で資金の見える化を実現。
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銀行・専門家への相談
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銀行もまだ飲食店のキャッシュレス事情を十分に理解していないことが多い。
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専門家に相談し、資金繰りシミュレーションを行うことが重要。
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まとめ
飲食店の資金繰りは「現金商売で困らない」という常識が通用しなくなりました。
キャッシュレス決済の普及により、
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即日入金ではなくなった
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最長2ヶ月先まで入金が遅れる
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資金繰りの新たなリスクが生じた
という状況になっています。
しかし、入金サイクルを把握し、ITツールを活用することで改善は可能です。
「手元資金が足りなくなる前に手を打つ」ことが、これからの飲食店経営には不可欠です。
動画では、具体的な事例や実際の現場の声も紹介されています。資金繰りに不安を感じている飲食店経営者の方は、ぜひご覧ください。
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