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コラム

【ここに注目!】M&A時の企業を見るポイント④

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Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。

以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。

決算書で見逃せない「純資産」の見方:会社の健全性と経営の深層を読み解くポイント

はじめに:純資産とは「企業の本当の地力」を示す指標です

企業の財務分析をする際、「純資産」の欄をスルーしていませんか?ズバリ言います。純資産を見ることは、その会社の“真の健全性”を見抜く上で、欠かせない視点です。

特にM&Aや投資判断の場面では、この純資産の項目から経営者の哲学、経営状況の変遷、そして未来のリスクまで、さまざまなヒントが浮かび上がってきます。

本記事では、そんな「純資産の見方」をわかりやすく、かつ実務的に解説していきます。これを読めば、決算書の“静かに語る”メッセージが聞こえてくるはずです。


純資産とは?──「資産-負債=純資産」で見える企業の素顔

純資産とは、ざっくり言えば「会社が持っている資産から、返さなければならない負債を引いた残り」です。

これがプラスであれば「資産超過」、マイナスであれば「債務超過」と呼ばれます。要するに、「その会社が本当に持っているものはいくらか?」という“地力”を表す指標なんですね。


債務超過になっていないか?──ここが最初のチェックポイント!

一番最初に確認したいのが、「債務超過の状態になっていないか?」という点です。

債務超過とは、要するに「会社が持っている資産より、借金の方が多い状態」です。これが起きる背景には、赤字の連続や資本金の食いつぶしなど、経営の問題が潜んでいます。

言い換えるならば、「このままじゃ立ち行かなくなる可能性がある」というサインでもあるのです。特にM&Aで会社を買う立場であれば、この状態の会社を買うことは、相当なリスクを背負う覚悟が必要になります。


資本金はいくらか?──会社設立時の「信頼残高」を測る指標

純資産を見るうえで、資本金の金額も要チェックです。これは、設立時にどれだけの資金を投入できたか、すなわち「最初にどれだけ信用を集められたか」の物差しになります。

もちろん、多ければ多いほど資金調達力の裏付けになりますし、仮に損失が出ても一定のクッションとなる部分です。


持ち株比率(株主構成)──“誰が会社を握っているか”がM&Aでは超重要

実は、決算書だけでは読み取れないのがこの「持ち株比率」です。

たとえば、社長が全株を持っていれば交渉相手は一人で済みます。しかし、社長+親族+外部出資者…といった構成になると話は一気に複雑に。

「この株主、口を出してきそうだな…」
「反社会的勢力が絡んでいたらどうしよう…」

──こんな心配も現実的に出てきます。M&Aの場面では、誰がどれだけの権限を握っているか、その後の関係性がどうなるかが大きな課題となるため、慎重な確認が必要です。


M&A後に株主が残る?──「関係の清算」まで意識を

もし株主が会社に残る形になると、後の経営にも影響します。

たとえば、社長が退くが親族が株主として残る場合、その親族が“口を出す”可能性も否定できません。株主構成は、単に「誰がどれだけ株を持っているか」だけでなく、「その後の関係性」にまで踏み込んで考える必要があります。


株主が誰なのか?──「人物」によっては事業が続かない可能性も

株主が“どんな人物”なのか──これも重要です。企業によっては、思いがけずリスクのある人物が出資していることもあります。場合によっては「事業の継続が難しい」と判断されることもあるため、M&Aでは細心の注意を払いましょう。


まとめ:純資産の中には“経営の真実”が詰まっている

「純資産?小さい項目だよね」──そう思ってスルーしてしまう方も多いかもしれません。でも、ズバリ言います。純資産には、経営者の覚悟、これまでの実績、そして未来のリスクまでが凝縮されています。

中野流に言えば、決算書の「静かな部分」にこそ、本当のメッセージが隠れているのです。


最後に:こんなときは、専門家に相談してみよう

「純資産の見方、なんとなくわかったけど、やっぱり不安…」
「うちの会社、これで大丈夫なの?」

──そう思ったら、ぜひ専門家の意見を聞いてみてください。弊社では無料相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。資金調達、M&A、財務分析…経営の不安を“安心”に変えるお手伝いをいたします。

 

フリーダイヤル 0120-335-523

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