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PL(損益計算書)から“稼ぐ力”を見抜く!企業分析の核心ポイントとは?
はじめに:PLは企業の「稼ぐ力の通信簿」です
皆さん、「PL(損益計算書)」って何を見ていますか?
ズバリ言います。PLは「稼ぐ力」が数字で表れた、会社の“実力テスト”の結果表です。特にM&Aや財務分析をする際には、このPLの中にこそ、経営の健全性、戦略性、そして未来の可能性が詰まっています。
今回は、「売上」「利益」「原価率」「役員報酬」といった項目に着目しながら、損益計算書の“見方のコツ”を丁寧に解説していきます。
PLとは何か?──会社の1年間のドラマが数字で表れたもの
損益計算書、略してPL(Profit and Loss statement)は、その名の通り、「会社がどれだけ稼いで、どれだけ使ったか」が一目でわかる書類です。
上から順に、
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売上高
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売上原価
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売上総利益
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販管費
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営業利益
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経常利益
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当期純利益
と並んでおり、数字が下にいくほど“最終的に手元に残るお金”が明らかになります。
この流れを見ていくだけで、「この会社、ちゃんと稼げてるのか?」が見えてくるのです。
まず見るのは「売上高」──事業規模と稼ぐポテンシャルを測る
PLのいちばん上にある「売上高」は、その会社の規模感や業種特性を推し量る材料です。
例えば、年商3,000万円のコンサル会社と、年商3億円の物販会社では、稼働人数や商材の原価構造がまるで違います。ですから、売上を見るときは「その業種で、どれくらいの売上が妥当なのか?」をセットで考えることが大切です。
営業利益を見る──「本業でどれだけ稼げているか」の真実
営業利益は、売上総利益から販管費を差し引いたもの。要するに、「本業だけで、どれくらい稼げているか?」の指標です。
この営業利益がプラスで安定している企業は、本業に力があり、持続性のあるビジネスをしていると評価されます。逆に営業利益が赤字だと、「構造的に問題があるのでは?」と疑われてしまうことも。
原価率と利益率──“ビジネスモデルの健全度”を測る重要指標
原価率(売上原価/売上高)と粗利率(売上総利益/売上高)は、ビジネスモデルの特性を知る手がかりです。
たとえば、原価率90%の業種(小売や卸)では、薄利多売型の戦略が求められます。一方、原価率30%のコンサル業などは、少ない売上でも高い利益を確保できる「高収益型」です。
ここを見ることで、「この会社の儲け方って、どんなスタイルなのか?」が浮かび上がってきます。
役員報酬──経営者の思想と戦略が現れる“哲学の指標”
「おっ、営業利益が低いな…と思ったら、役員報酬が高かった!」
これ、よくある話です。でもこの数字だけで「悪い」とは限りません。
例えば、役員報酬を高くして個人に蓄財しているケースもありますし、逆に会社に利益を残すために報酬を抑えているケースもあります。
ズバリ言います。役員報酬は、「経営者がどこに価値を置いているのか?」が現れる“哲学の数字”なんです。
減価償却費もチェック──「キャッシュが残る構造」になっているか
PLでは見落とされがちですが、「減価償却費」も重要です。
なぜなら、これは会計上の経費でありながら、実際にはキャッシュアウトしない費用だから。つまり、減価償却が多いということは、「見かけ上の利益は減るけど、実際にはキャッシュが残る」状態を示しています。
この構造を理解しているかどうかで、PLの“本質”の読み方が変わります。
結局、数字の背景にある「ドラマ」を読み取れるかがカギ!
最後にお伝えしたいのはこれです。PLは単なる数字の羅列ではありません。
「なぜこの数字になったのか?」
「どんな戦略でこうなっているのか?」
「来期以降はどうなるのか?」
──こういった“ストーリー”を感じ取れるかが、PLを読む力の本質です。数字の裏側には、必ず“人の意思”と“経営のドラマ”があるのです。
まとめ:PLの読み方を身につければ、企業の本質が見えてくる
損益計算書(PL)を正しく読むことは、企業の本当の実力を見極める第一歩です。
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売上から事業規模を推測
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営業利益で本業の力を測定
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原価率・利益率からモデルを分析
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役員報酬で経営者の思想を読み取る
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減価償却費でキャッシュ構造を見極める
──これらを意識するだけで、見える世界が変わってきます。
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