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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
変化の時代をどう生き抜く?社長の本当の仕事とは
今回は、私がとても影響を受けた経営者の一人、一倉定(いちくらさだむ)先生の教えをご紹介します。
「一倉定さんって誰?」という方のためにご紹介しておくと、昭和時代に活躍された中小企業専門の経営コンサルタントで、「日本のドラッカー」とも言われた伝説の方です。
その一倉先生の言葉で、私は今でも心に刻んでいる一節があります。
「変転する市場と客の要求を見極めて、我が者を作り替えること」
この短い言葉に、経営の本質が詰まっています。
今回はこの名言を丁寧に分解しながら、社長・経営者にとっての“本当の仕事”とは何なのかを考えてみたいと思います。
「変転する市場」とは?──今のままでは危ない!
まず「変転する市場」という部分。
要するに、市場は常に移り変わるということ。昨日までニーズがあったものが、今日にはもう求められない。そんな時代に私たちは生きています。
たとえば、かつての主力事業が売上の8割を占めていたとしても、その市場が縮小し始めたとき、社長が気づかずのんびりしていたら、一気に経営は危機に陥ります。
「今、儲かっているから大丈夫」なんて思っていたら、それこそ“茹でガエル”です。
市場の流れを読むには──
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自社の売上構成比の変化を見る
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プロダクトライフサイクルを意識する
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時代のトレンドを敏感にキャッチする
これらを、社長自身がやらなければならないんです。
「顧客の要求を見極める」とは?──お客さんが主役
次に大事なのが「顧客の要求を見極める」こと。
これ、言われてみれば当たり前に聞こえるかもしれませんが、意外とできていない会社が多いんです。
一倉先生は「天動説と地動説」でこのことを語っていました。
社長の天動説
「俺が中心」「俺が考えたサービスだから売れる」
顧客の地動説
「お客さんが中心」「お客が選ぶかどうかがすべて」
要するに、社長が「これ絶対イケる!」と熱を入れて開発しても、顧客のニーズに合っていなければ、それは“独りよがり”で終わるのです。
だからこそ、私たちはもっと「聞く」ことに力を入れなければなりません。
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定期的な顧客ヒアリング
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インターン・若手社員からの気づき共有
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Webでのアンケート・レビュー収集
こうした「顧客の声を聞く文化」が、強い会社を作ります。
「合わせていく」とは?──会社は常に柔軟であれ
次のキーワードは「合わせていく」。
市場や顧客が変わったなら、我々も変わるしかない。
ここでのポイントは、「自社の論理ではなく、外部に合わせる勇気を持つこと」です。
そのためには、
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自社のサービスを見直す
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提供する方法(チャネル)を変える
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商品パッケージを再設計する
など、柔軟な発想と素早い決断が求められます。
「我が者を作り替える」とは?──勇気ある決断が未来を拓く
そして最後の核心部分が「我が者を作り替える」。
会社そのものを作り替えるって、相当な覚悟がいります。でも、これができないと、変化の波には乗れません。
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新規事業を立ち上げる
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組織構造を改編する
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古いサービスを思い切ってやめる
たとえば、現在の主力事業がピークを迎えていると感じたら、その時点で次の柱を立て始めなければなりません。
なぜなら、新規事業の成功確率はわずか10〜20%程度。10回に1〜2回しか当たらないのです。
だからこそ、毎年1つは新規事業を考え、育てておく。
これが、会社の“生き残る力”になります。
まとめ:社長の仕事は「常に変わる」ことに向き合うこと
一倉定先生の言葉は、こうも言い換えられます。
「社長の仕事とは、変わり続ける市場と顧客に、変わりながらついていくこと」
時代はAIだ、DXだと変化のスピードを増しています。でも、本質は50年前から変わっていません。
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市場を読む力
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顧客の声を聞く力
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合わせる柔軟性
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変える勇気
これらがなければ、いずれどんな会社も“時代遅れ”になります。
「俺は変わらない」と言っている社長ほど、危ないのです。
おわりに──本質を学び、未来に備える
最後に一言。
一倉先生の本は、決してオシャレな言葉やトレンドを使っていません。けれど、読むと自分の胸にグサッと刺さる。そんな言葉ばかりです。
経営とは、決して机上の空論ではありません。
現場に根ざし、お客様に寄り添い、時に大胆に変える──それが、社長の本当の仕事です。
あなたの会社が、時代の変化に対応できる強さを持てますように。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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