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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
開業資金の正しい調達方法:起業家が知っておくべき融資と銀行選びのポイント
はじめに
こんにちは。税理士・行政書士・中小企業診断士の中野裕哲です。
起業を考える時に必ずぶつかる壁の一つが「開業資金の調達」です。
自己資金だけでやれるのが理想かもしれませんが、実際には設備投資、運転資金、広告宣伝費など、想定以上にお金がかかるものです。
そんな時に頼りになるのが「融資」。ただし、「どこから借りるべきか?」「複数の銀行から借りてもいいのか?」といった疑問を抱く方は非常に多いです。
今回の記事では、動画の内容をベースに、開業時の資金調達について分かりやすく解説していきます。
開業資金の調達手段には何がある?
まず、開業時に利用できる資金調達手段を整理してみましょう。
1. 銀行など金融機関からの融資
最もオーソドックスで、多くの起業家が利用する手段です。特に開業初期の段階では「日本政策金融公庫」や「地域の信用金庫・地方銀行」からの融資が中心となります。
2. 親族からの借入
家族や親族からお金を借りるケースもあります。柔軟な返済条件で借りられることがメリットですが、トラブルにならないよう契約書を作っておくことを強くおすすめします。
3. 補助金・助成金
事業によっては補助金・助成金を活用できる場合があります。ただし、「開業の初期費用」に使えるものは少なく、どちらかというと「事業が軌道に乗り始めてから活用する」ケースが多いです。
開業資金の調達でおすすめの融資先
では、実際にどこから融資を受けるのがよいのでしょうか?
1. 日本政策金融公庫(公庫)
開業時の融資といえば、やはり「日本政策金融公庫」。創業者向けの制度が充実しており、金利も比較的低めに設定されています。事業計画をしっかり立てて臨めば、最初の資金調達としては非常に頼れる存在です。
2. 地域の信用金庫・地方銀行
地元密着型で、起業家との関係を大事にしてくれるのが特徴です。長期的なお付き合いを見据えるなら、信用金庫や地方銀行とも早めに関係を築いておくことをおすすめします。
複数の銀行から同時に借りられるのか?
ここでよくある質問が、
「開業時に2つ以上の銀行から借りてもいいの?」というものです。
基本的には「多くて2つ」
例えば「日本政策金融公庫」+「地方銀行」という組み合わせはごく一般的です。
ただし「信用金庫」と「地方銀行」の両方から同じ信用保証協会を通じて借りるのは難しい場合があります。
なぜ難しいのか?
信用保証協会は各地域に1つしかなく、銀行ごとに審査をしているように見えても、最終的には同じ保証協会が判断します。
そのため、同じ保証協会の枠を使って複数の銀行から借りることは基本的にできません。
プロパー融資なら別
銀行が保証協会を利用せず、自らの責任で融資をする「プロパー融資」であれば、複数の銀行から借りることは可能です。ただし、開業時にいきなりプロパー融資を受けられるケースはほとんどありません。
起業初期は「シンプルな借入」で十分
結論として、開業時に無理に複数の銀行から借りる必要はありません。
まずは「公庫」または「地域金融機関」のいずれか、あるいはその組み合わせでシンプルに資金調達を進めましょう。
事業が成長してから複数の金融機関と取引を広げていけば十分です。
まとめ
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開業資金は「融資」が最も現実的な調達手段
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日本政策金融公庫と地域金融機関が基本の選択肢
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複数の銀行から同時に借りるのは難しい(保証協会の関係)
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起業初期はまず「1〜2行」から借りて実績を作ることが重要
動画ではさらに「複数銀行との付き合い方」や「審査の裏側」についても具体的に話されています。これから起業を検討している方にはぜひ見ていただきたい内容です。
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