
小さな起業ではパーソナルブランディングが重要なワケとは?
ズバリ申し上げます。
小さな起業こそ「あなた自身がブランド」になることが、成功への近道です。
会社の知名度も、商品力も、営業体制もまだこれから――そんな創業初期のビジネスにおいて、お客様が判断材料にするのは「あなた」という人間そのものです。
ここでは、なぜパーソナルブランディングが重要なのか、その理由と実践のコツをお伝えしていきます。
1.信用の土台をつくるのが「あなたの存在」
たとえばあなたが、保険の相談をしたいと考えているとしましょう。無名の会社よりも、「テレビに出ていたあの人」や「SNSでいつも発信している人」から話を聞きたいと思いませんか?
小さな起業では、会社の信頼よりも、代表者である「あなた自身」の信頼がまず問われます。
つまり、“人が人を選ぶ”という構造です。
そのため、何をしている人なのか、どんな想いを持っているのか、どんな経験があるのか――こうした情報発信が、ブランディングの第一歩になります。
2.競合と差別化する“キャラクター”が武器になる
似たような業種やサービスがひしめく中で、「誰から買うか」が差別化のカギを握ります。
そこにおいて、あなたの人柄・経験・ストーリーが、“選ばれる理由”になるのです。
たとえば…
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子育て中のママ向けサロン →「同じママだから安心」と共感されやすい
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元銀行員のFP →「金融の裏側も知ってそう」と信頼されやすい
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元ブラック企業社員のコーチ →「同じ痛みをわかってくれる」と惹きつけられる
このように、「あなたにしかない背景」は、強力なブランディング要素。だからこそ、積極的に発信すべきなのです。
3.紹介・口コミが起こりやすくなる
パーソナルブランディングがしっかりしていると、紹介や口コミの広がり方が変わります。
人は「サービス名」よりも「人の名前」を覚えているものです。
「●●さんっていう人、信頼できるよ」
「SNSで発信してるあの方、いい情報くれるよ」
この“人軸の紹介”が、実は一番強い営業ツールになります。
4.発信の軸がブレず、ファンが育つ
「あなたの専門性」や「伝えたい価値」が明確になると、情報発信も自然とブレなくなります。
ブログ、SNS、セミナー、動画――
どんなメディアでも、一貫性あるメッセージを届け続けることで、“ファン”は確実に増えていきます。
ファンはリピートしてくれるだけでなく、あなたの価値を“勝手に伝えてくれる”存在にもなってくれます。
5.価格競争に巻き込まれにくくなる
「モノ」や「サービス」だけで勝負していると、どうしても“安さ”で比較されがちです。
でも、あなた自身にブランドがあれば、「この人にお願いしたい」という指名買いが起こります。
指名買いされるようになると、価格ではなく“価値”で選ばれるようになります。
これは、起業家にとって非常に大きな武器です。
では、具体的にどうやってパーソナルブランディングをする?
簡単にできることから始めてみましょう。
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SNSで、自分の想いや取り組みを発信する
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自己紹介ページやプロフィールをしっかり書く
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ブログやnoteで専門知識や経験を発信する
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セミナー登壇やYouTubeなど“顔出し発信”に挑戦する
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過去の失敗や転機など、自分のストーリーを語る
ポイントは、「かっこつけすぎないこと」。
等身大のあなたが伝わる発信こそ、人の心を打ちます。
まとめ:小さな起業こそ、“あなた”が最大の資産になる
会社の規模が小さいからこそ、「あなた自身が最大のブランド」です。
自分の言葉で、自分の想いを、自分のスタイルで伝えていく――
この積み重ねが、信用を生み、共感を呼び、ビジネスの成長につながっていきます。
最初は恥ずかしさや不安もあるかもしれませんが、一歩ずつで大丈夫。
あなたの魅力を信じて、発信を始めてみてくださいね。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。