
事業計画書も構成がしっかりしていないと、ただの夢物語を書いたに過ぎなくなってしまいます。
ここでは、事業計画に含むべき構成要素5つ解説していきます。
特に、これから起業を考えている方は覚えておいてください。
<事業計画に含むべき構成要素>
①事業の骨格
こちらはどのような事業を行うかのまさに骨格の部分です。家で例えると「柱」の部分です。ここが決まっていないようですと、軸がブレてしまうこととなります。
②事業計画全体のストーリー
なぜその事業を行うのか?その事業(業種)の経験はあるのか?この事業を通して何をしたいのか?このような事業全体に係るストーリーです。
例えば、小さな時に食べたケーキの味が忘れられなくてずっとパティシエになりたくて、勉強し修行し今に至る。といった人と、時代がスイーツブームで儲かりそうだからやります。って方を比べると、見方が大きく変わってきます。融資を受ける観点ですと前者の方が好感を得られます。
③損益計画
こちらは、売上・利益などの業績面の計画になります。こちらも1年単位のざっくりした計画か、月単位に落とし込んだ詳しい計画かによって見方が変わってきます。また、根拠を持った数字が求められます。
④資金計画
こちらはお金に係る計画です。事業を始めるにあたり自己資金がどのくらいあるのか?融資は必要か?事業が動き出したあとのお金の流れはどのような想定をしているのか?こちらも③損益計画同様に、月単位に落とし込んだ計画の方がより具体的な資料になりえます。
⑤その他、求められるポイント
上記①~④とは別途にプラスとなるポイントになります。例えば、ビジネスパートナーがその業界の第一人者であったり、既に実績を残している。土地や建物の余力ある不動産を所有している。など、審査にプラスとなる要素があれば積極的にアピールしてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。事業計画をどう書いてよいかわからない場合は上記を参考にして記入してみてください。弊社HPでも事業計画書ひな型がダウンロードできますので、ぜひ活用ください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。