
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
【融資×補助金の現場】元日本政策金融公庫支店長が語る「創業計画書が完璧でも落ちる理由」
はじめに:「計画書は完璧だったのに落ちた…」という相談、よくあります
こんにちは、起業コンサルタント®・税理士の中野裕哲です。
今回は、元日本政策金融公庫の支店長による「補助金・創業融資の審査現場で見たリアル」をお届けします。
「計画書はA4 60〜100枚作って完璧!」という方でも、なぜか審査に落ちるケース。
その裏には、計画書以外に問われる“現実視点の評価ポイント”があるんです。今日はその核心に迫ります。
☑ 落ちる原因はどこに?審査現場で見る“見落としがちな3つの要素”
第1位:資金調達に裏付けがあるか?自己資金と金融機関の支援が見えるか?
いくら素晴らしい計画でも、自己資金が乏しく金融機関のバックアップがないケースは非常に厳しい評価になります。
審査員は、「この申請者、本当にこの事業やりきれるのかな?」と常に考えています。
銀行の融資枠を得ている、保証協会融資の条件が整っている、自己資金が一定額見込める…
こうした“資金構成の裏付け”が申請書に書かれていないと、計画書だけでは信用が得られません。
第2位:その事業は本当に“必要”とされているか?社会性や需要を問われる
「地域創生」「雇用創出」「新市場開拓」といった社会的意義が明確でなければ、
「補助金ありきの私的事業」と判断されることもあります。
特にFC開業や投資的なビジネスなど、利益追求だけが目的に見えると「公的支援にふさわしいか?」という視点から減点されやすいです。
第3位:熱意や覚悟が“文章”から伝わるか?「心」が重要です
審査員が最も感情的に引き込まれるのが、応募者本人の「熱い思い」が伝わる文章です。
なぜこの事業をやるのか、なぜ創業にこだわるのか、誰のためにどう役立てたいのか。
こうした言葉が「なぜ・誰に・どう」伝える意志なのか文章にしっかり記載されていると、審査員の共感を生みます。
💡 審査書類を強くするための3つの構成ポイント
順位 | 評価軸 | 内容 |
---|---|---|
1位 | 財務・資金調達の裏付け | 金融機関・自己資金の構成、補助金以外の資金源 |
2位 | 社会的意義・必要性 | 地域課題解決や類似の支援の事例との比較 |
3位 | 志・熱意の文章表現 | なぜその事業をやるのか、誰の課題を解決するのかを明確に |
具体的にどう書く?申請書に盛り込むべき情報とは
■ 資金面での信頼を示す例
-
「○○銀行と◯◯協会より◯◯百万円の融資内諾取得済」
-
「自己資金:〇〇万円、補助金:〇〇万円で構成」
こうした数字情報は審査官に「逃げ道のない計画」として響きます。
■ 社会的意義を伝える例
-
「A市では高齢化によりB産業が衰退しており、本事業により〇〇雇用創出」「C業界の生産性向上につながる」
-
「都市部からの移住者、観光客の支援という地域活性化につながる」
丁寧かつ具体的に社会課題との接続性を記述すると説得力が増します。
■ 熱意と覚悟を伝える文章例
-
「私は幼少期に地元で◯◯を見て育ち、この事業で地域に恩返ししたい」
-
「ただ利益追求のためでなく、“やらなければならない使命感”で挑みます」
こうした“想い”をきちんと言語化することが、計画書の魅力度を格段に上げます。
それでも落ちる理由はある?審査員の“感性”も重要な判断要素
-
「世間の普通」や統計的常識とは違う感覚で見られることもある
-
「こんな良い計画あるなら誰でもやるのでは?」
-
「なぜこの事業に取り組むのか、なぜ他の人がやらないのか?」
こうした審査員の「腑に落ちない感覚」が最後の壁になることもあります。
まとめ:審査員の“感情”に響かせる申請書を作るために
-
財務的な信頼性と資金調達の具体性を記載する
-
その事業が社会や地域に与える意味や必要性を明確にする
-
自分の熱意や覚悟を文章で伝える
この3つが組み合わさると、審査員の「応援したい」という感情を引き出す申請書になります。
📩 支援サポートも可能です!お気軽にご相談ください
「文章に熱が足りないかも…」「資金面の構成がしっかり書けない…」
そんな方には、補助金・融資申請書サポートを実施しています。一次審査・二次審査の視点を踏まえた添削と戦略設計が可能です。ぜひご相談ください!
フリーダイヤル tel:0120-335-523