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コラム

会社員生活にピリオドを打つ前に知っておきたい「プロパー融資」のリアル

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会社員生活にピリオドを打つ前に知っておきたい「プロパー融資」のリアル

~40代会社員が1年後に起業するなら今やっておくべき資金戦略とは~

ズバリ言います。
プロパー融資を受けるには、時間を味方につけた準備が何より大切です。

こんにちは。起業コンサルタント®の中野裕哲です。税理士・社労士・行政書士・FPとして、これまで数多くの起業家と接し、創業融資のサポートをしてきました。今回は「1年後に起業を予定している40代会社員の方」に向けて、特に“プロパー融資”に焦点を当てて、起業準備として何をしておくべきかをお話します。

まず、プロパー融資って何ですか?

プロパー融資とは、信用保証協会を通さない「直接貸付型」の融資です。つまり、銀行が自らの審査でリスクをとって貸す、まさに“信頼の証”ともいえる融資です。保証料がかからない分、金利が低くなるケースもありますし、金融機関との関係が強化されるという意味でも、将来的に事業を成長させたい方にとっては大きなメリットになります。

ただし! このプロパー融資は、起業直後の方にいきなり通るようなものではありません。実績も担保もない「ゼロベース」の起業家には、基本的に門前払いです。では、どうすればよいか?

ポイントは、「会社員のうちに準備を始める」ということです。

起業までの1年間をどう過ごすかが起業成功の勝敗を分ける

この1年間は、起業時の融資を勝ち取るための“信頼構築期間”です。以下にその準備ポイントを5つに分けて解説します。

1.個人の信用力を高める

プロパー融資では、代表者個人の信用情報が重要視されます。信用情報機関(CICやJICCなど)に事故情報が載っていないかどうかはもちろん、住宅ローンや車のローンの返済状況、クレジットカードの利用履歴もチェックされます。

特に40代となると、住宅ローンなど何らかの債務を抱えている方も多いはず。延滞などの履歴がないよう、毎月の支払いをしっかり管理しておきましょう。

2.自己資金の積み上げ

「プロパー=信用」といっても、やはり“お金”の準備は避けて通れません。一般的に創業時の融資で「自己資金の1~2倍が融資の上限」と言われます。

例えば、自己資金が300万円であれば、借りられる額は600万円前後が目安です。

銀行は、通帳の入出金履歴も精査します。親からのまとまった振込などは、自己資金とは認められにくいため、1年間かけてコツコツ貯めた“履歴”が重要です。

3.事業計画書を磨き上げる

プロパー融資の審査では、事業計画書の「実現可能性」と「収益性」が厳しく見られます。

・なぜこの事業をやるのか(起業動機)
・どんな顧客層をターゲットにしているか
・売上と利益の見込みは現実的か
・競合との差別化ポイントは何か
・想定されるリスクと対策は?

これらがロジカルに記述されている必要があります。さらに、収支予測(損益計算書ベース)を3年分準備しておくのが理想です。

「え、そんなの書けない…」と思った方、ご安心ください。書き方にはコツがあります。まずは箇条書きで思い浮かぶアイデアを整理し、徐々に肉付けしていけばOKです。苦手な方は専門家の無料相談を活用しましょう。

4.取引先・協力者のアテを固めておく

「見込み客の存在」「仕入先や業務委託先の確保」が事前にある程度固まっていれば、金融機関としても安心材料になります。

例えば、すでに知人や取引先から「起業したらお願いしたい」という話が出ているなら、それを記載した「見込み受注リスト」を提出することも有効です。

また、将来的に共同でビジネスを行うパートナーや外注先との関係構築も重要です。

5.金融機関との関係性構築

プロパー融資は、いわば「人間関係融資」です。したがって、事前に銀行と接点を持ち、相談を重ねておくことが大切です。

例えば…

・今のうちから近くの信用金庫や地銀に口座を開設
・起業準備の段階から「こんな事業をやる予定です」と事前相談
・1年後の融資申込みを見据えて、資料提出や打ち合わせを複数回行う

こういった“顔出し”が、「この人になら貸せる」という印象につながります。

いきなりプロパーは難しい? それでも目指す価値アリ

正直にいえば、いきなりプロパー融資はハードルが高いです。創業直後であれば、まずは日本政策金融公庫や信用保証協会付き融資を使いながら、実績と信頼を積み重ねていくのがセオリーです。

ただし、1年間の準備期間があるあなたには、“準備”という最大の武器があります。資金繰りの設計や事業計画書の精緻化、金融機関との関係づくりを今から始めておけば、開業1年以内でのプロパー融資も夢ではありません。

最後に:大丈夫、あなたには時間がある

今、会社員として毎月の収入があるうちに、起業の準備を地道に積み上げていく。この姿勢こそが、起業後の資金繰りの安定、事業の成長、そして夢の実現につながります。

不安もあると思いますが、大丈夫。ちゃんと準備すれば、きっと道は拓けます。

「事業計画書のブラッシュアップをしたい」
「自分の通帳の履歴でプロパーを目指せるか知りたい」

そんなときは、お気軽にご相談くださいね。

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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