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【元視点長が語る】日本政策金融公庫「支店長」の仕事とは?裏側をズバリ解説!
はじめに:支店長って一体何をしている人?
日本政策金融公庫(略して「公庫」)で創業融資などを受けた方は一度は「支店長」という肩書を耳にしたことがあるでしょう。
でも、正直なところ「公庫の支店長って、毎日何してるの?」「窓口で見かけないけど、どこにいるの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、元支店長の体験談をもとに、公庫の支店長の“リアルな仕事ぶり”を丁寧にご紹介します。
支店長の1日の仕事とは?
支店長の仕事は、ひとことで言えば「内部統括」と「外部対応」の2つです。
朝イチの仕事:決裁
朝の出勤後、まず行うのは「決裁」。これは、職員が起案した融資案件や稟議書に対して、最終的なゴーサインを出す仕事です。臨書(りんしょ)とも呼ばれるこの作業は、かつては紙ベースでしたが、今では電子化され、クリックで処理されます。
ただしクリックひとつとはいえ、そこには大きな責任が伴います。適切に貸すべき人に貸し、そうでない人には貸さない――この判断ひとつで、企業の未来も、公庫の信用も左右されるのです。
午前〜午後:外部との連携と広報活動
支店長の大切な役割のひとつが、「公庫を知らない人たちへの広報活動」。
商工会・商工会議所、業界団体(美容業・飲食業など)、税理士事務所などを訪問し、公庫の融資制度の周知や相談対応、連携の強化に努めます。
特に税理士事務所は起業家との接点が多く、支店長自らが訪問して案件の情報交換を行うことも珍しくありません。
夕方:部下との面談・指導
夕方には、職員が持ってきた個別案件の協議や、職員への指導も行います。
「担当者によって対応がバラバラでは困る」という観点から、公庫全体としてのサービス品質を保つために、職員の育成や判断基準の統一も重要な役割です。
「支店長室」や「車の送迎」ってあるの?
支店長というと「特別待遇があるのでは?」と想像されるかもしれません。
実際には、限られた支店では支店長専用の執務室や公用車がある場合もあります。
これは贅沢のためではなく、例えば来賓を迎える場としての利用や、大きな会議の準備、地域のトップを訪問する際の体裁保持といった“公的機能”としての意味合いが強いのです。
支店長が背負う「責任の重み」
支店長の仕事でもっとも重要なのは、支店全体の最終責任者であることです。
例えば、誤った判断で「貸すべきでない相手に貸してしまった」あるいは「本来貸すべきだった人に貸さなかった」――そのすべての結果は、支店長の責任として問われます。
また、職員の教育が不十分で「公庫の顔としてふさわしくない対応をしてしまった」とすれば、それも支店長の監督責任になります。
公庫の支店長が大切にしていること
最後に、元支店長が語った「支店長として大切にしていたこと」をご紹介しましょう。
- 職員全員が「公庫の顔」であるという意識を持たせる
- お客様の立場に立って、適正な融資判断を行う
- 地域との連携を大切にし、公庫の存在を広める
- 自分自身も学び続け、職員の良き相談相手となる
まとめ:支店長は「縁の下の力持ち」
公庫の支店長は、表には出ないながらも、日々地域の起業家支援のために奔走しています。
決裁に、外部交渉に、職員の育成に――どれもが大切な任務。
皆さんが公庫を訪れたとき、直接支店長に会うことは少ないかもしれませんが、
その影には「みなさんの創業を、全力で応援したい」という想いが込められていることを、ぜひ知っておいていただけたら嬉しいです。
フリーダイヤル tel:0120-335-523