
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
ゆるブラック企業の正体とは?成長も将来性もない職場が若者を苦しめる理由
はじめに
最近よく耳にする「ゆるブラック企業」という言葉。聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの「ゆるブラック」が若者の離職の一因になっていると、今注目されています。そこで今回は、中野裕哲の口調で、この「ゆるブラック企業」とは何か、どこが問題なのか、そして企業経営者としてどう向き合うべきかについて、分かりやすく解説いたします。
ブラック企業の定義と背景
まずはおさらいです。ブラック企業という言葉が世の中に広まったのは2013年。ユーキャンの流行語大賞にもノミネートされたことで一気に注目されました。
その特徴は以下のようなものです:
- 長時間労働、サービス残業・出勤
- パワハラ、セクハラなどのハラスメント
- 離職率の高さ
- 有給や休日が取れない
私たちの世代では「人の3倍働けば、3倍成長できる」といった考え方が当たり前で、ある意味それを誇りにしていた面もありました。ですが、時代は変わりました。
ゆるブラック企業の登場
「ブラック企業」批判が高まり、企業側もおっかなびっくりで対応を始めました。新人には「ミスしてもいいよ」「大丈夫」と優しく声をかける風潮に。もちろん、これは素晴らしいことです。
しかし、その反動として生まれたのが「ゆるブラック企業」です。
ゆるブラック企業の特徴
一見、ホワイト企業のように見える「ゆるブラック企業」。実は、以下のような特徴があります:
- 残業なし、ハラスメントなし、福利厚生充実
- 離職率も低く、仕事の負担も少ない
一見「理想的な会社」と思われがちですが、問題はその先にあります。
問題点1:成長がない
仕事のハードルが低すぎて、スキルアップや自己成長が感じられない。将来の自分の姿を想像できず、不安になる若者も多いのです。
問題点2:責任ある仕事が回ってこない
「ミスを恐れずに挑戦させる」というよりも、「ミスさせないように簡単な仕事を与える」状態。これでは達成感も、やりがいも生まれません。
問題点3:将来性が見えない
安定しているようでいて、昇進・昇給が見込めず、自分のキャリアビジョンが描けない。そんな漠然とした不安が離職につながるケースもあります。
なぜこの問題が起きるのか?
企業側としては、「ブラック」と言われたくない。だから、過剰に優しい職場環境をつくろうとする。しかし、それが逆に「成長の機会を奪う」ことにつながってしまっているのです。
対策1:「やりがい」を与える
やはりキーワードは「やりがい」。給与や福利厚生も大切ですが、それ以上に「自分の仕事が役に立っている」「挑戦できている」と実感できることが重要です。
対策2:適度なハードルを設ける
無理難題ではなく、「ちょっと頑張れば達成できる」レベルの課題を与えることで、自然と成長を促す環境が整います。
対策3:成長の仕組みを明確にする
昇進のルールやキャリアパスを明示することで、社員が「ここで長く働けばこうなれる」と思える未来を描けるようになります。
まとめ
ブラック企業の反動で生まれた「ゆるブラック企業」。その過剰な優しさが、実は若者の将来を奪ってしまっているのかもしれません。経営者としては「働きやすさ」だけでなく「働きがい」も大切にしながら、適切なバランスで職場を整えていく必要があります。
社員が定着し、成長し、会社に貢献してくれる――そんな理想の職場を目指すために、今一度、自社の環境を見直してみてはいかがでしょうか。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
フリーダイヤル tel:0120-335-523