
起業準備は「ひとりで頑張らない」が正解です
こんにちは。起業コンサルタント(R)・税理士・行政書士・FPの中野裕哲風にお届けします。これから一年後に起業を検討している会社員の方に向けて、今回は「連携」をテーマに、起業の成功率をグッと上げる具体的な方法をお伝えします。
ズバリ言います。起業の成否を分ける大きなポイント、それは「孤立しないこと」。つまり、他者との【連携】をどう築くかがカギなのです。
1. なぜ起業家は孤立しやすいのか?
会社員時代は、上司や同僚、他部署といった「連携の仕組み」が自然と用意されていますよね。でも起業するとどうでしょう?最初はひとり、まさに”孤軍奮闘”状態になる方が多いのです。
このとき、「自分ひとりで何とかなる」と思ってしまうと危険信号です。
よくある勘違い
- 相談できる人がいないけど、まぁ何とかなるだろう
- 外部に頼るとお金がかかるから、全部自分でやろう
→結果的に、判断ミス・情報不足・孤独によるモチベーション低下などに陥ることも。
2. 連携で得られる4つのメリット
起業前から周囲と積極的に連携を取ることで、こんなにたくさんのメリットがあります。
(1)客観的な意見がもらえる
自分では見落としていた視点をもらえるのは、とてもありがたいことです。
(2)リスクを分散できる
特に共同創業やアライアンスなどは、リソースや責任の分散につながります。
(3)情報収集力が上がる
起業仲間や専門家とつながることで、助成金や融資などの情報も手に入りやすくなります。
(4)メンタルの安定につながる
孤独は起業家の大敵です。気軽に話せる仲間がいるだけで、精神的な支えになります。
3. 連携には「種類」がある
連携とひと口に言っても、実はいくつか種類があります。
・人的な連携
同業者・異業種の起業仲間、コンサルタント、支援機関、経営者コミュニティなど
・業務的な連携
外注先(士業、デザイナー、エンジニアなど)や業務提携先
・感情的な連携
家族、友人などの応援・支援
4. 起業前から連携力を鍛える5つの実践ステップ
ステップ1:起業仲間を見つける
起業セミナーや異業種交流会、ビジネススクールなどに積極的に参加してみましょう。
ステップ2:支援機関に相談する
商工会議所や自治体の創業支援センター、認定支援機関などを活用するとよいです。
ステップ3:士業との関係構築
税理士・社労士・行政書士など、信頼できる専門家との連携が成功のカギとなります。
ステップ4:SNSで情報発信・収集する
特にX(旧Twitter)やnoteなどを活用して、自分の考えを発信することで、共感の輪が広がります。
ステップ5:家族としっかり話す
家庭の理解・協力は、起業後の安定運営の大きな支えになります。
よくある質問(FAQ)
Q1:起業前から士業に相談してもいいの? →もちろんOKです。むしろ早めの相談がトラブル防止につながります。
Q2:連携が大事なのは分かったけど、どこで仲間を探せば? →商工会議所の創業支援講座や地域の起業イベント、ビジネス系オンラインコミュニティ(例:独立起業家サロンなど)がおすすめです。
Q3:連携したいけど、コミュニケーションが苦手です… →まずは自分が困っていること、やりたいことを正直に言葉にするところから始めましょう。
まとめ:連携は「資産」になる
起業は一人で始めるもの。でも、成功する人はみんな“つながり”を大切にしています。
今のうちから連携力を育てていくことで、あなたの起業がより実りあるものになるはずです。ぜひ、「連携」を意識した準備を始めてみてくださいね。
起業支援のプロとして、私も全力で応援しています!
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。