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コラム

いまさら聞けない「出資」は禁止されている「副業」になるの?

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いまさら聞けない「出資」は禁止されている「副業」になるの?──知っておきたい副業と出資の違い

「副業ブームで会社員が株やベンチャーに出資する人も増えているけど、これって大丈夫?副業とみなされて、会社にバレる?禁止されているのでは?」と心配な方もいるでしょう。そこで、今回は「出資」が“副業”になるかどうかや、注意すべきポイントをわかりやすく整理しました。


① 「副業」ってそもそも何?

「副業」とは、自分の本業以外で、労働やサービス提供などをして報酬を得る活動を指します

  • 会社の許可が必要なケースもある。

  • 労働契約や就業規則で禁止・制限されていることも。

副業とは、「働いて対価を得ること」が基本イメージです。一方、出資はどうでしょうか?


② 出資は「働く」わけではないので本質的には副業ではない

株式などへの出資は、資本を投じてその運用益や配当を得るもので、労働にはあたりません

  • 「働いた結果の報酬」ではなく、【資金を出して見返りを得る】という構図。

  • 上場株式への投資をイメージすれば副業ではないのは一目瞭然。
  • 労働契約や就業規則の多くは、「労働提供」に対する制限であり、資産運用自体を禁止するものではない場合が多数です。

そのため、一般に「出資=副業」とはみなされません。


③ それでも注意が必要なポイント

A. 就業規則に基づく禁止事項の確認

一部企業では「業務外でも利益を得る活動」を制限する規定を設けていることがあります。

  • 事前の申告や承認が求められることもある

  • 「副業」だけでなく、「資産運用」・「投資」も含むことが「あるかもしれない」ので一応要チェック

B. 情報利用や役割に注意

出資先で役員やアドバイザーなど労働的行動(たとえば報酬を得て働く)を伴う場合は、これは副業扱いになる可能性があります。

  • 出資だけでなく「報酬付きで働く」のが要件。

C. 情報管理義務との兼ね合い

出資先企業が競業に関与する業態や顧客との取引が重なる場合、情報漏洩や利害衝突が問題になることもあります。

  • 場合によっては就業規則などに抵触することが十分あります。注意が必要です!


④ ケース別の判断ポイント

出資のケース 副業とみなされるか 注意点・対策
株式の購入のみ × 一応、就業規則確認/申告義務があるかチェック
ベンチャー出資+アドバイザー報酬あり 報酬の有無が副業判断のカギ、事前申告が必要?
出資先の役員(報酬あり) 「取締役」などで報酬なら、就業規則・兼業規定が影響
出資先が競業会社・取引先で役割もある 利害衝突リスク。情報管理と取引先との合意が重要
不動産や株式で資産運用する × 副業ではないが所得税申告は必要。資産運用として別枠で運用できる

⑤ 安心して出資するためにできること

1. 就業規則の内容をきちんとチェックする

副業や兼業、利益取得行為についての制限がないかを確認しましょう。

  • 「副業禁止」「業務外で報酬を得るのを禁止」「兼業届が必要」など。

2. 事前に会社へ確認・相談する

制度整備がある企業や規定が曖昧な場合は、総務・人事に「出資だけであれば良いか」を確認するのが安心です。

3. 出資にとどめ、報酬を受けない体制にする

資本参加だけにして、アドバイザー・役員といった報酬が伴う活動を避けることで就業規則違反のリスクを軽減できます。

4. 情報管理ルールを整えておく

出資先が関係する仕入先・競合などにつながる場合は、報告し合意を得ることでトラブルを避けられます。

5. 税務への対応も忘れずに

配当や譲渡益がある場合、確定申告が必要です。必要であれば税理士に相談し、節税や申告漏れを避けるようにしましょう。


■まとめ:「出資は副業ではないが、制度対応は必要」

  • 出資だけなら副業とみなされることは通常ありません。

  • ただし「報酬付きで働く」「兼業先との関係」があると、副業認定される可能性があります。

  • 安心のためには、就業規則チェック・事前相談・報酬なし・税務申告の準備が有効な対策です。

出資であっても気になることや不安があれば、就業規則の内容、税務まで含めていつでもご相談ください。あなたの安心と実践をしっかりとサポートいたします!


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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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