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コラム

元公庫支店長が明かす創業の極意

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これから、事業を始めようとする人で、自己資金が出来たから始めようとする人が多いようですが、
これは、金融機関からすると心配なケースです。

創業しようとしている人は、借金をしてまで事業をしたくない。
あるいは、借入したら返さないといけないといった、心理的負担が大き過ぎる、
借入について家族の理解を得にくい等々理由はあります。

創業をして、成功している人はやはり当初から借入しているケースが多いです。

借入しない理由については、何れも納得できますが
本当にそれで良いのか立場を替えて考えてみましょう。

■創業してお金に困ることはないのでしょうか?
自己資金内だけでの事業計画であれば、事業規模もその範囲になります。
小売業であれば、良い立地、良い店舗の確保が難しくなります。

卸売業、サービス業ならば、取引条件が不利になったり、
取扱い規模を縮小させられたりすることになります。

自分がやりたいこと、やりたかったことを十分に発揮できる環境にするために
資金力を潤沢にしてから初めることです。

また、事業を初めて、思いのほか設備資金に経費がかかったりすることがあります。
さらに、軌道に乗るまでに思いのほか運転資金が必要になったりします。

この時に自己資金だけで計画していると、融通ができなく資金の心配をしなくてはなりません。
営業どころではないです。

そしたら、「その時点で借入をすればいいじゃないか」と思われる方が多いかと思いますが、
世間では、手持ちのお金が少なくなった人に、わざわざ、お金を融通しよう思わないのではないでしょうか。

お金は寂しがり屋で、少ないところを嫌がります。
金融機関にとっては、いくら今後の明るいビジョンを説明されても中々応諾できないです。
それよりも計画の甘さを指摘するでしょう。

金融機関、担当者がリスクを背負い込むだけの説得力、展望が必要です。
金融機関は「雨が降ってきたら、傘を取り上げます」と言われています。

■お金を借りておくことのメリットは?
自己資金の範囲内で創業ができそうであっても、借入をしておく事の重要な意味があります。
それは、資金力による思い切った事業計画の展開だけでなく、
金融機関から借入をして、企業として返済実績を作り上げていくことができる事です。

金融機関と取引があるからこそ、資金繰りが困ったときに、相談ができるといったメリットです。
融資先を簡単には見放すことは難しいのです。

事業が計画通り、順調に推移したときに追加の資金が必要になります。
増加運転資金、支店開設資金等々に対応するためにも金融機関は重要の位置づけです。

ここで、取引金融機関での実績がものをいいます。
さらに、その事実を他の金融機関へもアピールできるのです。
誘い水」効果とも言います。

■自己資金で間にあっていても、借入をしましょう
借入したお金を全て使うことはないのです。若しもの時に温存しておけばいいのです。
借入することで、まず、金融機関に対して交渉の自信が付きます。

さらに、資金的なゆとりが持てることから、
自分が描いている企業イメージに近づくことができます。

サラリーマンが退職金で住宅ローンを全て返してしまうか、
ローンを残しておくかの判断と同じです。
手元に流動性の現金を一定量保持しておくことは、非常に重要です。

営業を維持していくときに、色々なアクシデントや遭遇がありますが、
資金力があると思えば展開の幅が広がることは間違いないです。
「備えあれば憂いなし」です。

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