
創業融資の申込みから実行までにかかる期間は?公庫と民間で比較解説!
今回は創業融資において、申込~融資が実行されるまでにどのくらいの時間を要するかについて解説していきます。
実行までの期間がわからないと、資金繰りにも困ってしまいますよね。
さて、皆さんはどのくらいかかると思いますでしょうか?
金融機関によって異なります。ここでは、大きく2つに分けて説明していきます。
① 日本政策金融公庫の場合
電子申請後の流れ
現在、日本政策金融公庫では電子申請が可能です。
電子申請を行ってから1〜2週間後に面談が行われ、その後およそ2週間で審査結果が出ます。
書類返送と入金までの流れ
審査結果が出た後、契約書や口座振替依頼書が郵送されてきます。必要書類を記入・返送し、不備がなければ3〜5営業日で入金となります。
口座開設の準備も重要
公庫は銀行機能がないため、事前に民間金融機関またはGMOあおぞらネット銀行で口座を準備しておく必要があります。
口座が準備できていれば、申込から入金までおよそ1ヶ月半。口座が未準備の場合は、開設の時間も考慮しましょう。
② 民間金融機関の場合
市区町村制度融資を活用する場合(例:台東区)
まず、創業計画書を作成し、中小企業診断士と面談を行います(週1回)。
計画書の完成・区の斡旋取得までに約1ヶ月かかります。
その後の流れ
- 金融機関での審査:約2〜3週間
- 信用保証協会の審査・面談:約2週間
- 金消契約〜実行へ
トータルでは、順調に進んでも2ヶ月〜2ヶ月半程度と考えておくのが現実的です。
市区町村の制度を使わない場合は、もう少し短縮可能です。
まとめ:創業融資は計画的に!
このように、創業融資は申込から実行までに時間がかかるため、資金繰りにも余裕を持った計画が必要です。
「創業融資の進め方がわからない」「計画書が不安」などのお悩みがある方は、専門家への無料相談をご利用ください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。