前回に引き続き、今度は、補助金と助成金の違いを見ていきましょう。
■補助金
中小企業振興、地域活性化、女性若者の活躍支援、起業促進、技術振興などの施策を目的として、経済産業省や自治体が行う補助金。それぞれの補助金ごとの募集要件を満たしたうえで応募し、審査を通過することが必要です。合格率(採択率という)は、補助金によって異なるが、数%~90%程度まで幅があります。また、同じ補助金でも、募集を数回に分けて募集することがあり、回により採択率に変化が見られるのが特徴です。
【例】IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金、事業承継補助金、ものづくり補助金など
■助成金
雇用維持、雇用促進、労働者の職業能力向上などの施策を目的として、主に厚生労働省が実施する助成金。経済産業省系の補助金とは異なり、助成金ごとの要件を満たしていれば、審査員の審査で落とされるという概念がないのが特徴です。基本的には「雇用」に関連する助成金であるため、人を雇用する計画があるとき、事前にチェックしておきましょう。
【例】雇用調整助成金、トライアル雇用助成金、キャリアアップ助成金など
基本は上記のようになります。
ただし、東京都など、自治体によっては、補助金的な性格のものを「助成金」と呼んでいたり、用語を混同して使用している場合もあります。内容をよく見れば判別することが可能です。ご注意ください。
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