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QPSで競合に勝つ!品質・価格・サービスの最適バランス戦略
〜中野裕哲流「競合分析×差別化」の実践ガイド〜
はじめに
ビジネスで「自社の強み」を語るとき、多くの人が品質の高さや価格の安さばかりをアピールしがちです。
しかし、競合も同じように品質や価格を武器にしてくる時代、それだけでは差別化は難しくなっています。
そこで役立つのが、コンサルタントの小宮一慶氏らが提唱するQPS分析。
これは Quality(品質)/Price(価格)/Service(その他サービス) の3つの視点で、自社や競合の提供価値を見える化する手法です。
この記事では、中野裕哲流にこのQPSを使いこなす方法を、事例を交えながら解説します。
QPSとは何か?
QPSは、すべての商品・サービスを構成する3つの要素を指します。
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Q(Quality)品質
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商品やサービスそのもののクオリティ
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性能、デザイン、使いやすさ、信頼性など
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P(Price)価格
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消費者が支払う金額
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高級路線なのか、低価格なのか
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S(Service)その他サービス
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本体以外に付随するサポートや特典
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接客、店舗の雰囲気、アフターケア、独自体験など
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特に注意したいのは、ここでいう「サービス」は本業そのものではなく、付随する体験やおもてなし要素を指すという点です。
QPSの使い方:競合分析の視点
QPSを分析することで、自社と競合の違いが明確になります。
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競合はQとPがほぼ同じ → Sで差別化できないか?
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価格では勝てない → QやSを強化する方向は?
理想は「Qが高くてPが安くてSも充実」ですが、現実にはリソースやコストの制約があります。
そのため、Q・P・Sのどこを優先するかのバランス戦略が重要になります。
事例① 飲食店のS戦略
高級フレンチの例では、料理の品質や価格は競合と大きく変わらなくても、**S(付加価値サービス)**で差別化することが可能です。
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個室対応+専属担当者
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誕生日の特別ケーキ提供
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記念日用の写真撮影サービス
こうした体験は「また来たい」という動機づけになります。
事例② 犬同伴OKのおにぎり屋
東京・王子にあるおにぎり屋さんは、ペット同伴可というだけでなく、毎月変わる撮影コーナーを設置。
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季節ごとの背景セット(ひな祭り、クリスマスなど)
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衣装レンタル
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SNS映えを意識した撮影環境
これにより、SNSでの拡散が自然発生し、集客効果を生み出しています。
同じ「おにぎり」という商品でも、Sの工夫で遠方からの来客を獲得できる好例です。
事例③ 税理サービスの効率化サポート
税理士事務所では、単に安くて品質の高い会計処理をするだけでなく、送付用レターパックを年間分まとめて提供する工夫を導入。
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領収書を溜めたら封筒に入れて送るだけ
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顧客の手間を極限まで削減
これもSの一種であり、他事務所との差別化ポイントになります。
QPSを活かす分析ステップ
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自社と競合のQPSを一覧化
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各要素を5段階評価で記録
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バランスの偏りを把握
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競合と同じ領域で勝負していないか?
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差別化可能な要素を特定
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Q強化か、P戦略か、Sの独自性か
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施策をテスト
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小規模導入して効果を検証
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なぜSが重要なのか?
価格競争は消耗戦になりやすく、品質競争は投資が大きくなります。
一方、Sは比較的少ないコストで差別化が可能です。
例えば、飲食店の「名刺を壁に貼る」「訪問者ノート」なども、常連づくりや口コミ発生に寄与します。
まとめ
QPSは、競合分析と自社戦略設計の強力なツールです。
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Q:品質で信頼を得る
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P:価格で市場ポジションを取る
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S:付加価値でファンを作る
この3つのバランスを意識し、競合が手を付けていない部分で独自性を打ち出すことで、長期的な優位性を築くことができます。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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