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コラム

いまさら聞けない「ブルーオーシャン戦略」──競争のない世界をつくる発想転換

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いまさら聞けない「ブルーオーシャン戦略」──競争のない世界をつくる発想転換

「競争が激しい市場で戦い続けるなんて疲れちゃった…」。そんな方にぴったりなのが、ブルーオーシャン戦略です。これは、「赤い海(競合ひしめく既存市場)」で血みどろの価格・品質競争を繰り広げるのではなく、誰も見向きしない新しい市場=ブルーオーシャンを作るという考え方です。ここではその意味、進め方、実務展開のポイントを具体的に解説します。


① ブルーオーシャン戦略とは?

とてもシンプルです。

  • レッドオーシャン:既存市場。競合多数・価格勝負・差別化困難な状態。

  • ブルーオーシャン:未開拓市場。独自性が強く、競争の少ない(ほぼ無い)状態。

ブルーオーシャン戦略では、「価値の革新(バリュー・イノベーション)」を軸に、新しい市場を自ら生み出すことを目指しています。


② なぜブルーオーシャン戦略が注目されるのか?

A. 価格競争からの脱却

既存市場で価格勝負をしても利益率が下がるだけ。新市場なら価格・品質ともに自社独自の価値づくりが可能です。

B. 市場を“作る側”に立てる

顧客にとって「当たり前ではない価値」を提供することで、勝ちパターンを独自に構築できます。

C. 成功確率が上がりやすい

競合が少ないので、プロモーションや認知の拡散効果が大きくなる傾向があります。


③ ブルーオーシャンを見つける4アクション

① 代替要素を“除く”

何を“やめられるか”を見つける。お客様が従来の常識と思っていたルールを外すことで、新たな価値を生みやすくなります。

② 要素を“減らす”

重要じゃないことや非効率なことを減らすことでコスト削減や提供スピードアップにつなげます。

③ 要素を“増やす”

従来、当たり前と思われていなかった価値を加えることで、差別化と魅力の高さを出します。

④ 要素を“創造する”

まったく新しい価値や体験。存在しなかった市場を自分たちでつくり出します。

これらを「4つのアクション・フレーム」として整理します。


④ 4つのアクション・フレームの活用例

飲食店A:

  • 除く:店内メニューを少数に限定

  • 減らす:調理工程をシンプル化し低価格帯に

  • 増やす:家族で楽しめるライブ演出を追加

  • 創造する:地域農家と連携した体験型収穫ツアー付き食事

コンサルB:

  • 除く:初回ヒアリングの無駄な質問を省く

  • 減らす:報告書のボリュームを絞り提示スピードをアップ

  • 増やす:実行支援の時間を無料で提供

  • 創造する:月額制で小さく始められる伴走型サービスを導入


⑤ 実務でブルーオーシャンを構築するステップ

  1. 現状の分析:自分の市場で何が当たり前か把握する

  2. 顧客インタビュー:課題と不満を直接聞く

  3. 4アクションの仮説づくり:価値の再設計を図る

  4. 最小限で試す:トライアル企画や限定サービスで検証

  5. 効果を評価し改善する:定量/定性でPDCA

  6. 本格展開:ブルーオーシャンが少し見えたらスケールへ


⑥ 注意点・導入で押さえたいポイント

  • 完全な独自性は不要:ブルーオーシャンは「ほどほどの差」でじゅうぶん。完璧主義ではいつまでも前に進めない!

  • 競合が追いつく前に動く:先行者利益を確保するため、迅速に検証・展開を。スピードが命!実行あるのみ!

  • お客さまに真剣に寄り添う:顧客現場の課題とリアルな声が次のヒントになります。

  • 失敗しても“学び”が財産:無駄にせず記録して次に活かす姿勢が大切です。数打ちゃ当たるの精神で!


■まとめ:競争からの脱却は、あなたの手でつくるもの

ブルーオーシャン戦略は、誰もやっていない市場をつくる挑戦。それは決して特別な発明ではなく、「今、使われていない価値・アプローチは何だろう?」という視点から始まります。ときには常識を外し、必要なことを増やし、顧客の驚く体験を少し加えるだけで、既存市場とは違う競争のない海が広がります。

「どんな価値の“除く・減らす・増やす・創造する”が自社の芯になるかじっくり考えたい」「仮説を試すためのミニ企画を一緒に設計したい」—そんなときは、いつでもお気軽にお声がけください。あなたが“誰も知らなかった海”で旗を立てるお手伝いをいたします!


【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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