
起業前に人脈を構築しておく方法──“安心とチャンス”を育む5つの土台づくり
「起業したいけど、人脈がなくて不安…」という声はよく聞かれます。でもご安心ください。人脈は日常の行動と意識の変化でしっかり育てられます。ここでは、起業前に“信頼できる仲間や支援者”を構築するための、実務的で温かいプロセスを5段階にまとめました。
① まずは「小さな行動」で出会いを増やす
起業前は「大勢の人脈」が目標に見えますが、まずは“小さな出会い”を増やす場を作ることが第一歩です。
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地元の異業種交流会や起業セミナーに参加
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気軽な朝活・共通テーマの勉強会に顔を出す
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オンラインコミュニティに参加し、興味あるテーマで発言する
参加のハードルが低い場でも、「こんにちは」が言える関係を作ることで、自分の存在を少しずつ認知してもらえます。目の前の人を大事にする、その積み重ねが人脈になっていく、といってもいいでしょう。
② 相手に「何を提供できるか」を考える
人脈は「もらうだけ」では深まらず、自分が何を提供できるか考えることが大切です。
例えば:
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日々の経理や資料作成の自動化を得意としていれば、仲間の手間軽減に協力できる
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人よりもすごく詳しいことがあれば、イベントでミニ講座を提供する
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背景共有してくれたら、マーケ視点で意見を返すなど小さなサポートでもOK
自分が力になれることがあると、その先に相談や共創の流れが生まれ、人脈が“温かく強い”ものになります。
③ 中長期で関係を育てる「定点的な場所」を作る
月1〜2回、同じ人が集まる定点的な場所に定期的に顔を出す習慣は、人脈を「点」から「線」に進化させます。
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成果報告の場を設ける
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持ち寄りのテーマ議論会を開く
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情報交換だけでなく「最近こんなこと考えてる」など共有する
初対面とは違い、続けて会うことで“あなたの成長と志”が伝わるようになります。
④ 自分のスタイルと価値を発信する
参加して終わりにせず、自身の考えや活動をアウトプットすることで、あなたの人脈は一気に広がります。
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noteやブログで起業準備記録を公開
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SNSに「今週考えた●●論」を投稿
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オンラインイベントで自己紹介をやってみる
「誰かが読んでくれて返信が来た」→「交流が生まれた」→「次の場で名前を思い出してもらえる」…そんな循環が生まれるのです。
⑤ 人脈を“信頼のネットワーク”に変える
人脈は“数”より“信頼”です。信頼され、あなたも安心して相談できるような関係を築くには:
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相手の話を丁寧に聴く
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約束したことを守る
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小さな感謝を忘れずに伝える
こうした信頼の積み重ねは、“困ったときに頼れる人”“相談に乗ってくれる人”というネットワークをつくります。
■まとめ:5ステップで起業前に育む人脈の土台
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出会いの場に小さく参加する
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自分が提供できることを見つける
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定点的な場所で継続的に顔を出す
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自分の考えや活動を発信して交流を促す
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信頼を積んで人脈をネットワークに変える
これらは、「今すぐできる一歩」。焦らず続けることで、起業後に「あの時つながった人が支援者になった」という支えになるご縁が育ちます。
もし「参加する交流会の選び方を知りたい」「発信内容の企画を一緒に整理したい」などあれば、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの“起業前の準備期”を豊かにする人脈づくりを、心を込めてサポートいたします!
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。