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コラム

オフィス移転ではなく“増床”を選ぶメリット・デメリット

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オフィス移転ではなく“増床”を選ぶメリット・デメリット

「業績が伸びたから、オフィスを広げたい」──こうした成長フェーズでは、移転ではなく今の場所で“増床”する選択も有効です。今回は、増床ならではのメリット・注意点・成功のコツをわかりやすく整理します。


① 増床のメリット 🍀

(1) 現在の拠点を維持できる安心感

会社の所在はブランドや社員・顧客にとっての“安心材料”。
駅近・商圏・エリアなど利便性の高い立地を維持したまま拡張できるのは大きなメリットです。

(2) 社内コスト・手続きの簡略化

引っ越しでは、原状回復や賃貸・物件調査、契約変更など負担が大きくなりがち。増床ならそうした手間やコストが抑えられるため、迅速かつスムーズな対応が可能です。

(3) 社員の定着・コミュニケーションを守れる

移転となると通勤ルートや生活圏が変わり、社員の離職や居住移動に影響することも。既存オフィスの規模拡張なら、そうしたストレスも少なくなります。

(4) 成長の見通しに柔軟に対応できる

増床は、ちょっとずつスペースを追加する“段階拡張”がしやすく、キャッシュフローに合わせた拡大設計がしやすいです。


② 注意すべきデメリット ⚠️

(1) 増床の有無が物件次第

前提として、隣区画・上下階といった余地が確保されていないと、増床はできません。契約条件やオーナーの方針にも左右されます。

(2) オフィスの一体感が損なわれるかも

別区画でフロアが分かれると“島状態”ができ、社員間のコミュニケーションが希薄化することがあります。レイアウト設計や交流の仕組みづくりが必要です。

(3) 初期コストは移転と同じ可能性も

床工事や設備追加は移転と同じく発生するケースが多く、初期投資額が同等になる可能性もあります。その費用対効果をしっかり検討する必要があります。

(4) 消防などの届出のチェックが必要

増築に伴って工事が必要なケースでは、建築基準法や消防法に基づく手続きが必要です。不備があると許可が下りず、開業後にトラブルになることも。


③ 比較:移転 vs 増床

観点 増床(現在オフィス内) 移転(別物件へ)
通勤・立地 継続可能 改めて選定が必要
契約手続き 軽減されやすい 再契約が必要
工事規模 部分工事で済む場合あり 丸ごと
社内のストレス 少なめ 出入り・引越しで増える
初期コスト 広さにより高くなる場合も フル工事で高くなることが多い
将来の拡張 柔軟に段階的に可能 大きな成長には再度検討が必要

④ 成功する増床のコツ

  1. 契約書を事前に確認する
    どこまで拡張可能か、オーナーとの共有条件を引き締めましょう。

  2. レイアウトで一体感を担保する
    共用ラウンジやフリーアドレスエリアなど、異なるフロアでもつながりを意識した設計を。

  3. 工事スケジュールを厳密に管理する
    業務への影響を最小にするオフ時間工事の採用など、計画的な工事設計が重要です。

  4. 法令チェックを怠らない
    消防・建築関連の届け出を確認し、不安であれば専門家への相談を推奨します。

  5. コミュニケーションの仕組みを導入する
    定期的な交流イベントや部署間プロジェクトを増やすことで、増床による分断を回避できます。


⑤ ケーススタディ:3つの成功パターン

A. ITベンチャーのフェーズ拡張

もともと10名規模で契約した後、20名体制に成長したため、隣の区画を増床。初期はプレイスペースや会議エリアとして使い、1年後に本格執務スペースに改装。

B. 教育系スタートアップの部署分割

教室増設が必要なため、上下階を統合し、従来席と教室を分ける構成に。学びと一般業務が混ざらないレイアウトで安心感を維持。

C. BPO企業のチーム増強

短期的プロジェクト増に応じて、エリアを段階的に拡張することで、大規模移転を回避し、段階投資で収益に合わせたフロア拡張に成功。


まとめ:増床は“今の居場所を高める拡張戦略”

増床は「居抜き移転ではない、新しい可能性」。これまで築いた利便性、アクセス、社風を活かしながら、新たな拡張ができる点が最大の魅力です。
ただし、法人契約・法規制・設計・施工面でも一定の準備が必要になるため、要件整理・事前確認・計画的進行が不可欠です。

安心して決断できるように、ぜひ一度ご相談ください。


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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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