
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
起業前に融資を受けるべきか?それとも起業後が有利か?徹底解説
はじめに
こんにちは。税理士・行政書士・中小企業診断士の中野裕哲です。
起業を考えている方から非常によくいただく質問に、
「融資は起業前に受けた方がいいのですか?それとも起業してからの方が有利なんですか?」
というものがあります。
実はこれ、**半分は「本当」で、半分は「人による」**というのが答えです。
今回の記事では、動画内容をもとに、
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起業前に借りる方がいいケース
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起業後に借りた方がいいケース
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金融機関が見るポイント
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融資を受ける際の注意点
について詳しく解説します。
起業準備中の方、あるいは既に事業を始めて資金調達に悩んでいる方にとって、参考になる内容です。
起業前に融資を受けた方がいいケース
1. 売上が読めない業種(例:飲食店、小売など)
開業してみないとどのくらい売上が立つのか分からない業態の場合、
起業後に数字が芳しくなければ借入額が伸びません。
そのため、事業計画書をしっかり作り、起業前に融資を受けてしまった方が多く借りられる可能性が高いのです。
2. 運転資金の余裕を確保しておきたい場合
「売上が立つまでに資金がショートしたらどうしよう…」という不安を抱える方は、
小額でもいいので開業前に借りておくことが安心材料になります。
資金に余裕があれば、精神的にも安定して事業に専念できます。
起業後に融資を受けた方がいいケース
1. 実績を証明できる業種や人
開業前からある程度の売上が見込める契約がある方や、
過去の経歴・実績に裏付けられた売上がほぼ確実な方は、
起業後に実際の数字を出してから融資を受ける方が有利です。
なぜなら、銀行からすると「机上の計画」より「実際の実績」の方が信頼性が高いからです。
2. 計画通りに数字を達成できた場合
例えば、開業して1年でしっかり売上を伸ばした場合、
その実績をもとにより大きな金額を融資してもらえる可能性があります。
銀行は事業計画とどう向き合うのか
「計画通りに売上が立たなかったら、銀行に嘘をついたことになるのでは?」
そんな不安を持つ方も多いですが、答えはNOです。
銀行も未来を100%予測できないことは理解しています。
計画と実績が異なっていても、
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なぜ差が生じたのか
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どのように改善するのか
を説明できれば問題ありません。
ただし、次回以降の融資には影響します。
計画と実績が乖離しているのに理由を説明できないと、追加融資は難しくなります。
起業前融資と起業後融資の比較
項目 | 起業前融資 | 起業後融資 |
---|---|---|
メリット | 計画ベースでまとまった金額を借りやすい 運転資金に余裕を持てる |
実績をもとにより大きな融資が可能 事業の信頼性が増す |
デメリット | 実績がないため計画に説得力が必要 返済がすぐ始まる |
開業直後の数字が悪ければ借入額が減る タイミングによっては資金ショート |
融資を考えるときのポイント
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事業計画書を丁寧に作る
売上予測だけでなく、支出やリスクも織り込むこと。 -
起業家自身の経歴をアピール
経験・人脈・実績は、金融機関の安心材料になります。 -
借入額は「必要最低限+α」
余裕は持ちたいが、返済に苦しむような借入は避けること。 -
計画との乖離を説明できる準備を
数字が想定と違っても、改善策を提示できれば評価されます。
まとめ
結論として、
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売上が読めない業種や不安が強い方は、起業前に融資を受けた方が安心
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実績を出せる自信がある方は、起業後の方が大きく借りられる可能性がある
つまり「どちらが有利か?」ではなく、
自分の業種・状況・リスク許容度によって最適解は変わるのです。
動画ではさらに、実際のケースや銀行とのやり取りのリアルな事例も紹介しています。ぜひご覧ください。
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