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経営者・新規事業担当必見!自社の“強み”を見つける4つの視点【診断士直伝】
はじめに:なぜ「強み」が大事なのか?
「自社の強みって何だろう…?」と、漠然とした不安を感じたことはありませんか?
経営者や新規事業担当の方が「強み」を語るとき、その内容が他社と被っていたり、あるいは当たり前すぎて他者には響かないケースも少なくありません。
診断士として、そして経営支援の現場でも活かされている「強みの見つけ方」を、今日はわかりやすく解説します。
特にこれから事業計画書やプレゼン資料を作る方にとって、「他社と差別化できる強み」が見つかれば、説得力は格段にアップしますよ!
h2「強み」を見つける4つの視点
中小企業診断士が強みを分析する際には、必ずこの4つの観点からチェックしています。
① 価値があるか(顧客・社会にとって意味があるか)
あなたがいくら「技術力があります」「〇〇が得意です」と言っても、それが顧客や社会にとって本当に価値を提供できているかが第一のポイントです。
たとえばケンタッキーのスパイス。真似できないスパイスがあるからこそ、「あの味」は再現できず、それが強みになるのです。
技術や設備、商品があるだけではなく「他にはない価値」を生んでいるかどうか。それが「強み」の始まりです。
② 珍しいか(希少性があるか)
価値があっても、世の中に同様のものがたくさんあれば、希少性は低く、強みにはなりません。
たとえば「豚骨ラーメンが美味しい!」という強みも、数多くの店があるならそれだけでは差別化にならないでしょう。
強みは「たとえ費用を出しても得られない」もの、または「限定的」であることが大切です。
③ 真似できないか(模倣困難性)
価値があり、希少であっても、簡単に真似できる構造であれば、その強みは長続きしません。
他社が同じ味や技術を再現できるなら、強みではなくなってしまいます。
だから本当に強い強みは、他社が簡単に真似できないよう、独自の知見やノウハウ、組織・文化などを持っているものです。
④ 自社に合っているか(実現性)
どれだけ独自で希少なものでも、自社の人や体制で運用できない仕組みであれば持続不可能です。
例えばトヨタ生産方式のように、自社の内部にそのノウハウが深く根付いていなければ、強みとは言えません。
自社文化や人材、業務プロセスと整合性があるかどうかも見逃せない視点です。
h2 なぜこの4視点が重要か?ビジネスで使える“VRIO分析”とは
これらの4つの視点は、ビジネスのマーケティングでは「VRIO分析」と呼ばれています。
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Value(価値)
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Rarity(希少性)
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Imitability(模倣困難性)
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Organization(自社組織との合致)
このフレームワークを使うことで、「強みっぽいけれど実は強みじゃなかった」という誤認を避けられます。
特に事業計画書作成の際には、投資家や金融機関に自信を持ってアピールできる“本物の強み”を提示できます。
h2 実際に“4視点×VRIO分析”で強みを見つける事例
例1:地方の製造業A社(部品加工)
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価値:特注部品を高精度で短納期提供できる
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希少性:大都市圏には同様の加工会社はあるが、地方では非常に限られる
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模倣困難性:専用の設備と長年のノウハウ、技術者のスキルによる再現困難
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社内適合:熟練技術者の教育体制と品質管理プロセスがしっかりと整備されている
→ A社は、VRIO分析で明確に“選ばれる強み”を発見できました。
例2:都内の飲食店B
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価値:オリジナルスパイスで提供する独自味
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希少性:都内でも取り扱い店舗がほぼないスパイス配合
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模倣困難性:調合レシピを社内共有しない仕組みと教育で再現困難
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社内適合:スタッフが伝統を継承し、毎回同じ味を提供できるよう訓練済
→ 店舗ブランドとして他にない体験を提供し、強みとして位置づけられます。
h2 経営担当者・新規事業担当が今すぐできる“強み発掘”の3ステップ
ステップ①:強み候補を洗い出す
自社の技術、人材、プロダクト、ノウハウなど、思いつく限りリストアップしてみましょう。
ステップ②:VRIO分析で検証する
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それはどんな価値を顧客に届けているか?
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世の中でそれはどれくらい稀少か?
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他社が容易に真似できるものではないか?
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自社にとって、本当に実行可能か?
この4つの視点で評価してみてください。
ステップ③:事業計画やプレゼンに盛り込む
VRIO分析で抽出された“本物の強み”を事業計画書やプレゼンに配置すれば、説得力が大きく違ってきます。
「なぜ他社と競合しないのか」「どう売れるのか」が明確になれば、新規事業でも投資判断に説得力が生まれます。
h2 最後に:第三者の視点で補強しよう
とはいえ、自分たちだけでは客観的な判断が難しいのも事実です。
専門家、例えば中小企業診断士や、公認会計士、経営コンサルタントの視点で「本当にそれが強みになるのか」をレビューしてもらうことも有効です。
弊社には複数の診断士や、銀行出身・複数企業での実務経験を持つメンバーがおりますので、ご希望の方はぜひご相談ください。自社には見えないポテンシャルが、他者の視点で見つかることもありますよ。
まとめ:自社の強みは「4つの視点」で見つけよう
ここまでお伝えした通り、強みを見つけるには、この4つの視点が不可欠です。
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顧客・社会にとって意味のある価値か?
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珍しく、希少性があるか?
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他社が簡単に真似できないか?
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自社の体制・文化と整合しているか?
このVRIO分析に沿って「強み」を洗い出せば、事業計画書づくりも、プレゼン準備も一気に強化できます。
動画では、さらに具体的な事例や診断士の声も紹介しています。ぜひご覧いただき、実務にすぐ活かせるヒントをゲットしてくださいね!
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