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コラム

【現役銀行融資審査担当談話】|専門家に5分無料相談全国対応

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現役銀行融資審査担当者が語る!創業融資でよくある“2つの落とし穴”とは?

目次

現役銀行員との対話から見えたリアル

よくある創業融資の相談パターン2つ

自己資金がない

事業経験がない

銀行が見ている創業者の“本気度”とは

まとめとアドバイス

よくある質問(FAQ)

1. 現役銀行員との対話から見えたリアル

先日、ある地方銀行の現役融資審査担当者と直接お話をする機会がありました。
その銀行は珍しく、創業者や小規模事業者に対しても積極的に融資対応をしており、私が日頃接している起業相談者のケースと重なる部分が多くありました。

その中でも特に印象的だったのが、**「創業融資においてよく見かける2つの共通点」**です。
この2点は、私自身も長年の支援経験から繰り返し警鐘を鳴らしている内容でした。

2. よくある創業融資の相談パターン2つ

① 自己資金がない

創業融資の相談で最も多いのが、「自己資金がゼロ、すべて融資でまかないたい」というパターンです。
これに対して銀行員ははっきりと否定的な立場でした。

最低でも100万円以上の自己資金は必要

自己資金ゼロ=計画性・覚悟の欠如とみなされる

自己資金がある=自分もリスクを負っていると判断できる

融資とは「銀行と経営者のリスク共有」です。何も背負っていない状態では、信頼を得るのは難しいのです。

② 事業経験がない

次に多いのが、「全くの未経験業種で起業したい」というケース。
これについても、現場の審査担当者からは非常にシビアな意見がありました。

経験ゼロでは、計画がいくら立派でも“絵に描いた餅”に見える

業界特有の商習慣や知識が不足していると、軌道に乗る前に撤退するリスクが高い

実際に未経験業種での創業は3年以内に撤退する確率が高いという統計も

経験がない場合は、最低限「業界との接点」「学んでいる姿勢」「周囲の支援体制」を示すことが必要です。

3. 銀行が見ている創業者の“本気度”とは

銀行が見ているのは、単なる数字や事業計画だけではありません。
「この人は本当に事業を継続させる覚悟があるのか?」という、創業者自身の本気度が重要なのです。

自己資金=自らの資本を投下する覚悟

経験=市場への理解と実行力

態度や姿勢=誠実さと協力体制

これらが揃って初めて、**「信頼してお金を預けられる人」**という評価につながります。

4. まとめとアドバイス

現役の銀行融資担当者との対話を通じて、改めて確認できたのは以下の2点です。

自己資金ゼロでは、スタートラインにすら立てないことがある

経験ゼロの業種で起業する際は、相応の根拠と準備が必要

どちらも、創業者にとって耳が痛いかもしれませんが、逆に言えばこの2点をクリアしていれば、融資成功の可能性はグッと高まります。

「創業したい」と思った瞬間から、自己資金をコツコツと準備し、実務経験を積み、学び、事業への理解を深めていく。
その地道な努力が、融資という形で報われることにつながります。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. 自己資金はいくらくらい必要ですか?
A. 業種や事業規模によりますが、最低でも100万円、理想は創業費用の1/3程度が目安とされています。

Q2. 経験がないけど起業したい場合はどうしたらいいですか?
A. 事業に関連する副業経験を積む、業界の人とつながる、セミナー・講座で学ぶなど、できることから着実に準備しましょう。

Q3. 融資は誰でも受けられるわけではないのですか?
A. 融資は「信用」が前提です。自己資金、経験、計画の3本柱が揃っていないと厳しいのが現実です。

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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