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コラム

カードローンがあると創業融資は通らない?──公庫審査の“本当の見方”

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カードローンがあると創業融資は通らない?──公庫審査の“本当の見方”

「カードローンを使っていると、日本政策金融公庫の創業融資は落ちるって本当ですか?」

起業相談でよくいただくご質問のひとつです。

とても不安になりますよね。

ズバリ申し上げます。
カードローンがあるだけで即不採択になるとは限りません。
ただし、内容や使い方によっては注意が必要です。

今回は、創業融資を希望する方が知っておくべき

「カードローンと信用審査の関係」について、

専門家の視点でやさしく丁寧に解説します。


■公庫が重視するのは「返済能力」と「信用」

日本政策金融公庫は、「これから事業を始める方」を支援するための金融機関です。

融資審査では「人物評価」も重視されます。

その中で、カードローンはあなたの「信用履歴の一部」としてチェックされます。

つまり、公庫が見ているのは、

単に「カードローンがあるかどうか」ではなく、以下のような観点です。

  • 返済は遅れずに行っているか(延滞の有無)

  • 利用額は収入に対して適切か(多重債務になっていないか)

  • 計画性のある使い方をしているか

  • なぜそのお金が必要になったのか(無駄や浪費、贅沢ではないかなど)

これらを総合的に判断して、

「この人にお金を貸して大丈夫か」を見極めているのです。


■要注意!カードローンが“不利”になる3つのパターン

カードローンがあっても問題ないケースもありますが、

以下のような状況に該当する場合は、注意が必要です。

① 過去に延滞がある

カードローンの返済を何度も遅延していた場合、

「信用情報」に傷がついています。

公庫はCICやJICCといった信用情報機関で履歴を確認するため、

過去の延滞も審査に影響する可能性があります。

② 借入額が多く、返済負担が重すぎる

例えば年収300万円で、

カードローンの借入が150万円あるようなケースでは、

「返済能力に不安がある」と見なされる可能性が高くなります。

③ 複数のローンを同時に利用している(多重債務)

カードローンに加えて、リボ払い、消費者金融、

キャッシングなど複数の借入がある場合、

「資金管理が甘い」「浪費傾向がある」と判断されることがあります。


■公庫の面談で“必ず聞かれる”質問とは?

カードローンがある場合、公庫の面談で次のような質問をされることがあります。

  • 「借入金の使い道は何ですか?」

  • 「毎月の返済額はいくらですか?」

  • 「これまでに支払いの遅延はありましたか?」

ここで曖昧な答え方をすると、かえって印象が悪くなってしまいます。

面談では、正直に・具体的に答えることが大切です。

たとえ借入があっても、「しっかり返済中で、返済能力に問題がない」

と説明できれば、大きなマイナスにはなりません。


■それでも不安な方へ──カードローンと上手に向き合うコツ

「できれば創業融資の前に、カードローンを整理しておきたい」

という方も多いはずです。

そこで、以下のようなステップをおすすめします。

① 信用情報を取り寄せて、現在の状況を把握する

CICやJICCから自分の信用情報を確認できます。

延滞があるかどうか、他に借入があるかどうかを明確にしましょう。

② 可能であれば、完済または残高を減らす

借入残高が減ることで、信用リスクは軽減されます。

少額でも「完済済み」の記録があると、印象は良くなります。

③ 毎月の家計収支と返済スケジュールを説明できるようにする

融資担当者にとって重要なのは「この人は計画的に返済できるか」です。

家計簿をつける、生活費と返済額のバランスを示す、などの工夫が有効です。


■“過去”より“これから”を見せるのがカギ

公庫の創業融資において最も大切なのは、

「この人は、これから事業を立て直していけるか」という未来への信用です。

たとえ過去にカードローンを使っていたとしても、

「今は生活を見直し、借入も整理し、事業で収益を上げる準備が整っている」

と説明できれば、十分に評価される余地があります。

だからこそ、創業前の今がチャンス。

事業計画だけでなく、家計の見直し、信用情報のチェック、

返済スケジュールの整備といった“地道な準備”が、あなたの信用を底上げします。

そして何より、夢を諦めない心が最も重要です。

「カードローンがあるから…」と悩んでいるあなたも、

一歩踏み出して相談してみてください。

未来は、今のあなたの行動で変えられるのです。


■税理士に相談すれば、計画に“説得力”が加わる

カードローンがある方ほど、

「数字に説得力のある事業計画」が重要になります。

創業支援に強い税理士と一緒に計画を練れば、

融資担当者が納得するようなストーリー設計が可能になります。

たとえば、

  • 売上や利益の見通し

  • 借入金の返済に無理がない資金繰り計画

  • 自己資金や設備投資の内訳

こうした要素が具体的になれば、

「多少の個人債務があっても、この人は返済できる」

と評価される可能性が高まります。


■おわりに:カードローンがあっても、あきらめないで!

カードローンがあるだけで、

「どうせ融資は無理だろう」とあきらめてしまう方がいます。

でも、それは非常にもったいないことです。

大切なのは、正しく現状を把握し、

きちんと説明できること。信用情報に多少の不安があっても、

改善の意思と実績があれば、公庫はきちんと評価してくれます。

あなたの起業への思いと計画がしっかりしていれば

、創業融資はきっと現実のものになります。
「こんなこと相談していいのかな?」と思うようなことも、

どうぞ気軽にご相談くださいね。

起業のスタートラインに立つあなたを、私たちは全力でサポートします!

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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