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コラム

飲食店で起業するとき、物件の階数はどう影響する?

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飲食店で起業するとき、物件の階数はどう影響する?──成功のカギを握る“階の選び方”ポイント

「1階にすべき?2階でも大丈夫?それとも地下?フロアの違いで集客やコストはどう変わるの?」──飲食店開業を目指す方なら、一度は迷う物件選びの重要ポイントです。階数によって集客力や賃料、内装費・広告費など、経営に大きく関わってきます。今回は、フロア別にメリット・デメリットを整理しながら、あなたに合う“階数の選び方”を具体的にアドバイスします。


① 1階:視認性・導線の王道(路面店)

○メリット

  1. 圧倒的な視認性
    通行人や車から見えるため、看板やディスプレイの宣伝効果が高く、自然に目に触れやすい。

  2. 導線がシンプル
    迷わず入店しやすく、障壁が少ないため来店率が上がります。

  3. 回転率が高くなりやすい
    飽きずに気軽に立ち寄れる環境なので、テイクアウトや軽めの来店が増える傾向に。

× デメリット

  1. 家賃が高い
    1階は立地条件により賃料が高く、初期コストや運営コストがかなり大きくなる可能性があります。

  2. 内装や設備に制限
    ショーウィンドウや防音整備など、店舗仕様に応じた内装が必要でコストアップすることも。

  3. 雑音や景観問題
    通行量や音が気になる場合があり、落ち着いた雰囲気の店づくりには工夫が必要です。

  4. 人気物件かも

大手チェーンと物件獲得競争を戦い、勝ち抜かなくてはならない可能性も高いです。


② 2階・3階:落ち着きある隠れ家的立地

○メリット

  1. 家賃が1階より安い
    2階や3階は、同じ通り沿いでも1階よりはかなり賃料が下がる傾向にあり、コストを抑えつつ好立地を活かせます。

  2. 落ち着いた雰囲気が作れる
    1階の騒然とした環境が少なく、静かでくつろげる空間に向いています。

  3. 他店との差別化がしやすい
    隠れ家的な立地を売りに、魅力あるコンセプトを展開しやすいです。

×デメリット

  1. 導線や視認性が下がる
    看板や階段告知などで「見つけてもらう」工夫が必要。導線の設計が重要です。

  2. 階段スペースが必要
    安易な階段設置では内装コストUPにつながり、バリアフリー対応の検討も必要です。

  3. 利用者層の制限
    ベビーカーや高齢者など移動が難しい層の集客には不利なことがあります。


③ 地下・半地下:テーマ性で勝負するスタイル

○メリット

  1. 独特の雰囲気づくりが可能
    隠れ家、ワインバー、異文化カフェなどのテーマで魅せやすい設計が可能。

  2. 資金効率よく内装に投資できる
    家賃が安い分、装飾や設備にお金を回しやすく、魅力ある空間を作れる。

×デメリット

  1. 視認性が極めて低い
    看板・階段の飾りつけが不可欠でないと来店率が大きく低下します。

  2. 安全・規制の関係で工事費が嵩む
    空気や設備の規制、避難・排水設備に注意が必要です。

  3. 心理的障壁がある
    「見つけにくい」「地下で大丈夫…?」と心配する層への配慮が必要です。


④ オンライン集客戦略で補う導線工夫

1階(路面店)以外では、「フロアの弱み」は以下の方法で補う必要があります

  • 誘導看板や外階段の装飾
    目立つ色と照明で来店導線を強化。→そもそもA型看板などを置くことが可能か、要確認!

  • WebやSNSで来店までの流れを明確に
    店内図や動画で「ここを上ってください」「地下です」と案内する工夫。

  • Google ビジネス プロフィール(Googleマップ・ストリートビュー)活用
    階段含む外観写真や道案内動画を掲載して導線を可視化。


⑤ 階数を選ぶときに意識したい3つのポイント

  1. ターゲット層との融合
    騒がしくても良い若者向け?それとも静かな空間を求める中・高年層?ターゲットによって適した階数が変わります。

  2. コンセプトとの一致
    落ち着いた食とワインなら2階、隠れ家なら地下、駅近軽食なら1階…という具合に。

  3. 資金計画とのバランス
    初期投資や試算に照らして、家賃に対する売上採算をしっかり見極めることが大切です。→起業家はここが一番重要です。資金調達も絡みます。


■まとめ:階数は“戦略の一部”として選ぶもの

飲食店の階数選びは、

  • 見せるか、隠すか

  • 集客重視か、コンセプト重視か

によって適した選択が変わります。高い家賃を払ってでも1階の導線を取るか/賃料を抑えて2階・地下で独自の世界観を築くか。どちらも成功パターンはありますが、ターゲット・コンセプト・資金計画のバランスがカギになります。

物件のご相談、導線設計、資金モデルのご支援も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。


【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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