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コラム

いまさら聞けない「心理的安全性」ってなに?

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いまさら聞けない「心理的安全性」ってなに?──「発言できる場」がビジネスを前に進める土台になる

「職場で本音を言いづらい」「ミスを誰かに言えない」「発言が萎縮してアイデアが出にくい」——そんな場は成果も心地良さも遠のいてしまいます。
そこで大切なのが「心理的安全性(Psychological Safety)」。これは、“間違っても受け止めてくれる安心感がある場”を指し、Googleをはじめとする多くの企業で注目されています。本記事では、その本質や高め方を、やさしく実務視点で整理します。


① 心理的安全性とは?

米スタンフォード大教授のエイミー・エドモンドソン氏によって提唱された概念で、「意見や失敗を恐れずに言えるチーム風土」のことを指します。
いわば、「安心して話せる場」が備わっていれば、メンバーは自由に挑戦し、問題を早く解決し、学び合うことができるのです。


② なぜ心理的安全性が大切なの?

A. イノベーションが生まれやすい

新しいアイデアや視点は、まず「言ってもいいかな」という安心感から生まれます。不安があると、人は黙ってしまいがちです。

B. ミスや課題が早く表出する

失敗や困りごとを「報告して言える」雰囲気があると、問題解決が早まるだけでなく、同じ轍を踏む可能性も減ります。

C. スピード感と成長性が高まる

「わからないことが聞ける」「やってみて違ったら修正する」文化があると、チームは素早く試行しながら進化します。


③ 心理的安全性が高いチームの特徴

  1. 質問や意見を歓迎する風土
     「わからないことは何でも聞いて」とメンバーが言える空気感。

  2. 間違いを責めず、学びに変える姿勢
     失敗があっても建設的な対応がされるので、次への学びにつながります。

  3. 上下関係にかかわらず発言がある
     役職や年齢にかかわらず、意見しやすい環境が整っています。

  4. 対話が自然に行われる雰囲気
     日常的な雑談や相談ができる状況が生まれているチームです。


④ 心理的安全性の高め方:3つのアクション

STEP 1:リーダーが「まず手本を示す」

  • 率直な弱みや失敗を自己開示することで、「私も言っていいんだ」とメンバーが感じます。

  • 「これでいいのかわからない」とリーダーが言うことで、意見出しのきっかけになります。

STEP 2:意見や質問に対して“受け止める姿勢”を示す

  • 発言に対してすぐ遮らず、まず「ありがとう」と肯定的に受け取るフィードバックを心がけましょう。

  • 発言そのものだけでなく、話す場があることに感謝を伝えると、さらに安心感が高まります。

STEP 3:体験を振り返り、全員で学ぶ場をつくる

  • 小さな失敗もチームで振り返ると、「失敗=悪」という意識が薄れ、共有と学びが自然に起こり始めます。

  • ミーティング後に「今日良かった点・改善点」を談話し合うだけでも有効です。


⑤ 具体的な会話例

  • 「ちょっと相談があるんだけど…」と話を切り出す

  • 「正直に言うとこの部分わかりにくいです」とフラットに伝える

  • 「教えていただきたいです」という謙虚な姿勢を見せる

  • 「そこ気づいてもらえて助かります」とまず感謝して受け止め

これらの会話の積み重ねが、「言っても大丈夫」という安心感を場に育みます。


⑥ 心理的安全性が低いとどうなる?

逆に、リスクのある組織風土の場合……

  • 本音を言えず、問題が深刻化する

  • 意見が偏り、新しい視点が失われる

  • 挑戦が続かなくなり、成長鈍化や疲弊感が広がる

こうした悪循環は、メンバーの離職やパフォーマンス低下につながりがちです。


■まとめ:「心理的安全性」はチームの基礎体力

心理的安全性は、チームの「話せる場」の核となる仕組みであり、本音と学び、挑戦を支える基盤です。雨垂れ石を穿つように、リーダーやチーム全員の小さな言葉と態度の積み重ねで育てていくものとも言えます。

「今日からできる3つのアクション」——
リーダーの自己開示、発言への受け止め、失敗からの共有を意識することで、信頼と成長の文化が自然に醸成されます。

「どうやったら場をつくれる?」「実践時の課題がある」という方は、いつでもお気軽にご相談ください。


【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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