
なぜ本を読んでいる人が起業で成功するのか?──読書が起業力を育む4つの理由
「起業したいけれど自信がない」「成功する人はどういう習慣を持っているの?」。そんな悩みを抱える方にこそおすすめしたいのが、読書です。成功した起業家にとって、読書は単なる趣味ではありません。考え方や判断力、コミュニケーション力を磨く“習慣的な修練場”として機能しています。では、なぜ読書と成功に相関性があるのか。その理由を4つに整理しました。
① 情報と思考の引き出しを増やせる
読書の最大のメリットは、他者の経験や知恵を自分の頭に蓄えられること。成功者や歴史的人物の思考プロセスをインプットすることで、自分の中に「選択肢」が増えます。
例えば森ビル創業に影響を与えた人物との対話のように、本を通じて未知の視点に触れることで、自らの信念やビジョンが明確になり、起業の決意やアイデアが強化される──そんなケースが多く見られます 。しかもたっと1,500円ほどでその分野の成功者がありったけのノウハウを公開してくれるのです。普通に考えて本を読まない手はないですよね。
② 論理的・戦略的思考力が磨かれる
読書は、ひとつのテーマを体系的に論じる文章を読み込む作業です。その過程で因果関係を考え、因子を整理する力が養われます。
経営においては、仮説立て→検証→改善のサイクルが重要ですが、この構造はまさに小説やビジネス書を読む際の思考法と重なります。
「論理的な引き出しが増える」「答えのない課題に対する思考の柔軟性が育つ」などの効用があります。
③ 判断力と意思決定力が高まる
起業家の判断は、時に不完全な情報・曖昧な状況の中で行われます。読書は判断力を磨く“疑似体験場”です。
あの世界的な投資家ウォーレン・バフェットは、毎日5~6時間の読書を通じて「複利的知識」を蓄え、経営判断の質を高めてきました。多くの実例やケーススタディを読むことで、「こういう局面なら、こう判断したらよいか」というマップが脳内に自然と出来上がります。
④ 表現力・共感力・人間力が鍛えられる
読書は心を動かす体験でもあります。語彙が増えることで文章やプレゼンの説得力が高まるとともに、多様な人生を読むことで他者を理解する力(共感力)が育ちます 。
たとえば自分とは異なる背景・価値観の人物を描いた物語を読むことで、「相手はなぜそう思うのか」に思いを馳せられるようになり、チームや顧客との関係性がスムーズになります。
■ 具体的に起業で成果に繋げる方法
方法 | 内容 | 効果 |
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戦略的読書リスト | ビジネス・戦略・マインド系を中心に読書計画を作成 | 必要な知識と洞察を体系的に吸収可能 |
読書ノート活用 | 重要な論点・気づきを手書きで記録し、自分の言葉に翻訳する | 思考の定着とアウトプットにつながる |
実行への変換 | 読んだ内容のうち、1つだけでもビジネスに使う | 小さな実践が判断と方向性を強化 |
継続する習慣化 | 通勤・寝る前・休憩時間などに読書時間をルーティン化 | 習慣として自分をアップデートし続ける |
■まとめ:読書は“見えない資本”を育む投資
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読書は「他者の知見」という知的資産
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論理的思考と判断力を磨き、意思決定を安定化
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共感力や表現力を育てて、人や組織を動かせる
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まさに「人生と事業を成長軌道へ引き上げる習慣」なのです
- kindleなどの電子書籍やオーディオブックなど、便利なツールも発達したいま、習慣化しやすいです。
起業したい人はぜひ、実践してくださいね。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。