
金融機関が嫌う資金繰り管理方法
今回は、金融機関が嫌う資金繰り管理方法について紹介をします。
金融機関から定期的に融資を受けるには、金融機関からの信用を勝ち取る必要があります。
ここで言う信用とは、お金の管理の仕方です。きちんと管理していれば金融機関としても安心感があります。
一方、ルーズできちんと資金管理ができていない状態だと金融機関は心配をします。
心配をされると積極的な姿勢ではなく消極的になる可能性が高いです。
融資申込みのタイミングと金融機関の印象
以下にどのようなタイミングで融資申込みをするかによって、金融機関が感じる印象をまとめます。
① 3ヶ月後に最新の設備導入をしたいので融資を検討しておいて欲しい
② 来月支払いが多く、資金繰りがショートしそうなので追加融資を検討して欲しい
③ 今月末資金繰りがショートしてしまいます。月末までに融資をしてください
④ 支払いをしたらお金が無くなってしまいました。至急融資をお願いします
①から④にいくごとに事態は深刻化していきます。
①もしくは②の状態であれば時間の余裕がありますので、様々な方法により資金調達を検討することができます。
③では、月末までの残り日数がポイントになります。③で相談をする場合には遅くとも月中15日までには相談をする必要があります。
繰り返し行ってしまうと印象はよくありません。
④の場合は金融機関からの印象はかなり悪いです。資金繰りの計画性の無さが露呈してしまい消極的な対応をされる可能性が高いです。
資金繰り計画の重要性
日常からきちんと資金繰りの管理を行い、極力③と④は発生させないように注意が必要になります。
万が一、④をしてしまったら、その時は緊急対応してくれるかもしれませんが、次回はないと思った方がよいでしょう。
③についても黄色信号ということを自覚しましょう。
まとめ:早め早めの管理がカギ
金融機関から定期的に融資を受けて事業を行っていく場合には、資金繰りには最新の注意が必要となります。
早め早めが大事です。ぜひ、参考にしてください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。