
事業計画書を作成するタイミングと創業時の落とし穴
事業計画書を作成するタイミングは場面によって様々ですが、今回は創業時における事業計画書の落とし穴については大きく分けて2点ありますので1つずつ説明していきます。
① 事業計画書の出来次第で融資が受けれると勘違いをしてしまう
創業融資を受けるにあたって事業計画書が融資の可否を占める割合は約5割程度と考えています。今回は割愛致しますが、実は残りの5割の方が大事な場合もあります。 では、なぜ事業計画書の占める割合が5割程度なのかは、未来予測なのでやってみないとわからないからです。たくさんの事業計画書を見ていく中では、夢物語のようなものもあります。それ自体は、理想が高く素晴らしいことだと思います。けれども、融資を受ける観点で見るとどうでしょうか? 自身がお金を貸す立場だとしたら、本当にこれできるの?って思うかもしれません。そう思われた時点で懐疑的な目線になってしまうのも事実です。 結論は、出来の良し悪しよりも、実際に体現できる事が想像できるような事業計画書が金融機関には好まれる傾向があります。
② ランニングコストがどんぶり勘定
事業計画を年単位でしか作成しておらず、月単位に落とし込んで作成していないこと。 創業時のランニングコストは業種により大小はありますが、間違いなく言えることは想定外の出費は必ずあります。もちろん作成した通りにピッタリいくこともほとんどないでしょう。 年単位でしか資金計画を作成していない場合どうなるでしょうか?月単位に落とし込んで作成した場合と違い、月毎に精査できずいつしか手元に資金が無くなるといった事態に見舞われるでしょう。 特に創業時の資金調達は時期も回数も限りがありますので、この段階で資金計画がおかしくなってしまうと修正していくことは難しいです。 資金計画を作成する際には、面倒でも月毎に落とし込んだランニングコスト計算をお勧めします。 また、弊社ではHPに「事業計画書」無料ダウンロードのサービスを行っております。有効活用してみてはいかがでしょうか?
V-Spiritsグループの支援体制
弊社では、起業家・経営者をご支援できるよう多くの金融機関と連携しております。銀行選びはどうすれば良いか、融資についての相談をしたい、資金繰りで悩んでいるなど、各種専門家が課題解決を行っております。 また、V-Spiritsグループでは、税理士・社労士・司法書士と勢揃いしておりますので、貴社の事業をワンストップで支援ができます! 無料相談もしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。